2014年7月11日

夏のキノコ観察会

7月に入り梅雨が明けるころ、やってくるのは夏のキノコシーズン!

というのに雨が少なくキノコが出ない。と、スタッフを悩ませる今回の梅雨…。
なんとか直前にまとまった雨が降り、生え始めのキノコに期待高まる「夏のキノコ観察会」を開催しました。

今回もみえ菌輪の会から三輪先生をお招きし、まずはキノコについて学んでからフィールドへ。

ふれあいの館を出ると、丘の周りにちいさなキノコがたちがピョコピョコ出ています。

「このキノコは指ではじくとほこりが出るよ」
教えてくれたのは菌輪の会のメンバーさん。
ふわーっと煙のように立ち上るのは胞子。
「ほんとだー!」周りから歓声があがります。
実物を見ながらキノコの生態についてお話を聞けるのは、観察会ならではですね♪


そして、今回は女性の参加者が多く、熱心に写真に収める姿がみられました。
「きのこ女子」なる言葉も耳にするようになり、キノコの人気が高まっているそうです。
その様子に三輪先生や菌輪の会のみなさんも嬉しそう。


今日の一番人気は階段に生えたとっても小さなキノコ、ツノマタタケ!
「かわいー!!」と撮影会のようでした。


大きなアカカバイロタケも発見!


じつはキノコの匂いも種類を見分ける大切なヒント。
鼻を近づけ確認する様子も多くみられました。

森の中でのキノコ探しは、まるで宝探し。
楽しいフィールドの時間もあっという間、皆さんの熱意で予想より多くのキノコが採取できました。

ふれあいの館にもどり、採集したキノコを種類ごとに分けます。
それらを見ながら先生が名前や特徴、そして、いまだ間違って認識されている「食べられるキノコの見分け方」について、実物を例に教えて下さいました。


ただでさえ難しいキノコの見分け。
正しい知識を身につけたいですね。


そして今回は県民の森初!の珍品が見つかりました。
一見ボールのよう…?ですが実はカゴタケというキノコです。


三重県のレッドリストにも登録されている種。
見つけたときはまだ卵に入っていたそう!
このキノコ、生まれるところが見たかったなぁ…

午後からは先生をはじめ、みえ菌輪の会のみなさんのキノコ同定会。
午前に引き続き参加される方も多くみえました。


図鑑を片手に、細部まで観察しながら種類を調べます。
自分で調べて名前が分かった時はとても嬉しいですね!



名前が分かったら種名カードに書き込みを。
このカードがとっても大切なのです!


さて、今回は約1時間半の散策で60種を超えるキノコを見つけることができました。
みなさんが頑張って探してくれたおかげで、沢山の種類を見ることができ充実した観察会でした。

不思議で魅力的なキノコの世界。
そして、キノコ愛に溢れる三輪先生と菌輪の会のみなさんとの楽しい時間。
次回の観察会は秋に開催です!
今度はどんなキノコが見られるのかな!?

みなさんのご参加をお待ちしています♪