2011年9月27日

最後のアピール

今日は秋晴れのいい天気。森の中を歩くのがとても気持ちいいです。

夏の盛りと比べるとずいぶん静かになっており、鳥や秋の虫鳴き声もよく聞こえるようになりました。
夏はセミの鳴き声で全部かき消えてしまいますからねぇ。

それでもツクツクボウシが力を振り絞って、最後のアピールをしているのがところどころで聞こえます。


こうして消えていく声を聞いていると、やっぱり少し寂しい感じがしますね。

2011年9月25日

似てないもの夫婦

チョウ&自然観察会は本日で終了!
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

観察できたチョウはただいま取りまとめ中ですが、そんな中から面白いチョウをご紹介。


まったく模様が違うチョウが2種類…

いえ、実はこの2頭、同じ種類のチョウなんです。
上がオス、下がメスで、メスの色が黒いことからその名もメスグロヒョウモンといいます。

オスはヒョウモンチョウの仲間によくある模様なのですが、メスはなぜか黒地に白い模様で、まるでイチモンジチョウのような見た目に…

ちなみにこれがイチモンジチョウです

なんでメスだけがこんなに他のヒョウモンチョウとは違う進化をしたのか、生きものの世界は不思議ですね~。

2011年9月24日

森のきれいな掃除屋さん

9月の休日は毎日行っているチョウ&自然観察会。

でも、あんまりチョウが見つからないな~
…とそんな時は、ちょっと足元を見てみよう。
キラキラ光るきれいな虫がヒョコヒョコ歩いていることがあります。


この虫はオオセンチコガネ。緑や赤の金属光沢を帯びたボディが美しいですよね。でも実はこの虫、フンコロガシの仲間。
ということでエサになるのは動物のフン^^;

他にも腐ったキノコや動物の死体など食べているのは、人間にとっては汚いものばかり…。

これはちょっと地味なセンチコガネ
フンを転がすのではなく、引っ張って運びます。

でも、こうして死体やフンを食べてくれる生き物のおかげで、それらが分解され、自然のサイクルができていくわけです。ウンチを食べるのも自然の中ではとっても大切な役割なんですね。

森で彼らを見かけたら、そんなことを考えながらその美しさに見ほれてみてください。
ただ、触ったあとは手を洗ったほうがいいかも?(笑)

2011年9月19日

県民の森のチョウたち

最近は日中の日差しはまだまだ暑いながらも、夜は涼しく秋の気配が濃くなってきましたね。
夏に比べる外でも活動しやすくなる季節、ということで、今回の連連休中も県民の森にはたくさんの家族連れが訪れてくれました。

休日は毎日午前と午後に行っているチョウ&自然観察ツアーでも、観察できるチョウに少しづつ秋の変化が見えています。

今回はそんなツアーで撮れたチョウの写真をご紹介。

樹液を吸うサトキマダラヒカゲ 

イヌザンショウに卵を産むナミアゲハ(アゲハチョウ)

すぐ近くにとまったアオスジアゲハ。ちょっとボロボロ…

コンクリートにとまるウラギンシジミ

花の蜜を吸うツマグロヒョウモン

クサギに残った花にきたキアゲハ

広場にたくさんいるベニシジミ

他にも見ることはできたチョウはモンキアゲハムラサキシジミ、イチモンジセセリクロヒカゲなど。でも不規則に飛ぶチョウは花にとまっていもいない限り、なかなか写真に収めることが難しい~(汗)

ツアーではチョウだけでなく、県民の森の中のさまざまな自然を見ることができます。来週も行う予定ですのでぜひご参加を!

2011年9月17日

シュロの葉っぱでバッタをつくろう

今日は午前中、台風の影響もあって一時猛烈な雨が降っていました。
そんな中で開催したイベントは「シュロの葉っぱでバッタをつくろう」。

シュロというと庭木のイメージが強いですが、山の中にも意外と生えているのだそうです。
その長い葉っぱを一枚裂いて、少しずつ編みこんでいくと立派なバッタの出来上がり!


先生の作っている様子を見学

慣れると15分ほどでできてしまう簡単な工作ですが、最初はどう編んでいくのかちょっととまどいます…^^;
できあがったバッタは飾り方を工夫すると風流なオブジェに。

つくる葉っぱの形によっていろいろなバッタができますね

参加者のみなさんも飾る台をつくったり、家族の分をつくったりと思い思いに熱中していました。
いくつも作ったからもう作り方は覚えてしまったかな?

こういうものが簡単につくれると、ちょっとかっこいいですよね。

2011年9月13日

ラジオの取材がありました

今日はラジオキューブの番組「天然・素・こもの」の取材がありました。

毎月2回、県民の森で行っている定期野鳥調査の紹介をしてくれるとのこと。でもこの時期はなかなか野鳥が観察しづらいんだよな~…と思いつつも出発!

講師の市川さんとともに野鳥の森を中心に、歩いたルートで見た鳥や聞こえる鳴き声を記録するラインセンサスという手法を体験していただきました。

途中、展望台や緑陰広場ではじっくりと定点観測。野鳥についてのお話をうかがいながら目をこらし、耳をこらし野鳥を探します。でもやっぱり聞こえるのはほとんどセミの声…

見られた鳥はヒヨドリメジロキジバトなど限られていましたが、鳥以外にも森の中はたくさんの見所でいっぱいです。切り株からにじみ出た樹液にネブトクワガタが集まっているのを見たときは、ちょっと興奮!


こうして約2時間、じっくりと森の中を歩く楽しみを味わっていただきました。
ホントはもう少し鳥が見られるとよかったんですが…(苦笑)

今は葉も生い茂り、セミも鳴いていて野鳥観察にとっては難しい季節ですが、これから秋、冬にかけてはちょうどいいシーズンになります。
放送予定は10月中旬の予定。その前にもう一度取材に来てもらってもいいかもしれませんね。

2011年9月12日

ツマグロヒョウモンが羽化!

8月の末ころから森の図書館前に続く廊下ではツマグロヒョウモンの幼虫を飼っており、9月になってから続々とサナギになっていましたが、今日ついに一頭め(チョウは1頭、2頭…と数えます)の羽化がありました!


実はこの子、水槽のガラス面にサナギをつくってしまい、そのせいかサナギになった途端、床に落ちてしまっていた子なんです。
わりばしに接着剤で固定してあげたのですが、床に接していたサナギの横半分はぺったんこ…

無事に羽化できるか心配だったのですがこのとおり、見事な大人になれました!
ちなみに足が2対しか見えませんが、これはタテハチョウの仲間の特徴。前脚が退化してしまっているためで、サナギが落ちた影響ではありません。

それでもやっぱり羽の形がすこしいびつですねぇ。
ちゃんと飛べるかな~…
そんな心配をしながら網をはずして太陽のもとにおいてあげると…見事に羽を広げて力強く飛んでいきました。
よかったよかった~^^

野生では一度落ちてしまったサナギは無事にというわけにはいかないでしょうが、 それでもトラブルにめげない命の強さを感じることができました。

2011年9月11日

チョウ&自然観察会

県民の森では今週末から9月いっぱいまで、休日ごとにチョウをテーマにした自然観察会を行っています。
広場から森まで、園内を1時間から1時間半ほどかけてゆっくりと歩き、チョウだけではなく県民の森の今の季節を体感してみるこの企画ですが、広場では子どもたちがトンボやバッタを追い回し、森に入ると青い尻尾のニホントカゲを追い回し…子どもたちはチョウよりも他の生きものたちに夢中かも^^;



肝心のチョウもヤマトシジミベニシジミモンキチョウアオスジアゲハなどいろいろなチョウを見ることができました。ルリタテハムラサキシジミには参加者から「きれい~」という声。

 
ちょっと暗いけどオオカマキリ(?)に食べられているアカタテハ

 
ヤマトシジミのカップル

季節が移り変わっていくこの時期、週ごとに見られる生きものたちにも変わっていくことでしょう。
普段はあまり行かない森の中をじっくり歩くだけでも、いろいろな発見があって楽しいですよ。

2011年9月9日

サルの群れ

本日、外がやけに騒がしいなと思ったら、冒険の森の入り口をニホンザルの群れが闊歩していました。



ドングリをはじめ木の実がなる季節、みんなで食事にきたのでしょうか。たくさんの小猿が見えますね。

なんと群れの中には常に逆立ちで歩いているサルがいるんだとか!なかなか会えないサルだけに、見られたら幸せになれるかも?
これからも冬に備えて栄養をつけようと、木の実を食べにきたサルたちに会う機会が多そうです。

2011年9月7日

県民の森のチョウを探そう

県内にも大きな被害をもたらした先日の台風12号ですが、あれから気温がぐんと下がり、秋の気配が見えてきましたね。
夏の暑い盛りをすぎると、夏の間休んでいた(夏眠といいます)チョウがまた飛びはじめます。

そんななか県民の森では今週末から、「県民の森のチョウを探そう」という企画を開催します。
自然保護協会が行っている「自然しらべ2011 チョウの分布今・昔」に参加する形で、一般の方のチョウの写真を事務室にて受け付けているほか、休日の午前と午後には、チョウの観察を中心とした自然観察ツアーを行います。

また、森の図書館ではチョウの生態などが勉強できる標本を展示。なかにはとてもキレイなチョウも展示してあるので必見です。

連休中も行っているので、ぜひ一度参加されてみてはいかがでしょうか。

2011年9月3日

台風の一日+イベント中止のお知らせ

今日の県民の森は台風の影響で一日中、強い風が吹いていました。
このあたりではあまり大量の雨は降っていませんが、全国では大雨による被害が出ているようです。

まだ台風の影響で風雨が残るとみられる明日ですが、「水辺の生き物観察会」は中止とさせていただきます。
ピークは過ぎたと見られますが皆様も引き続き、大雨暴風や土砂災害にご注意ください。

2011年9月2日

イベント中止のお知らせ

明日、9月3日に予定していた「竹の水鉄砲づくり」は台風の接近のために中止とさせていただきます。

三重県は直撃コースからははずれたようですが、だいぶ足の遅い台風のようですので、皆さまも暴風や土砂災害にご注意ください。

2011年9月1日

赤くなったヤマボウシの実

実りの秋を前に、ちびっ子広場や大駐車場にあるヤマボウシの実が赤く色づいています。


サッカーボールや気象レーダーのドームを思わせる不思議な形ですが、この実、食べると甘くてけっこういけます^^ よく見れば南国のフルーツのような雰囲気もありますよね。

ちびっ子広場の実はサルに食べられたのか、赤く色づいたものがすっかり無くなっていました。やっぱり野生動物もおいしいものが分かっているんですねぇ。