2012年7月29日

森の香り袋づくり♪


クロモジ、ヒノキ、クスノキ…

どんな香りか御存じですか?
どれも日本の山にある、香りの木たち。

今日はそんな和のアロマを体験する「森の香り袋づくり」が行われました。
使ったのは三種類の木。
まずはその木の紹介をしましょう。


・クロモジ
昔から高級楊枝の原料として使われてきました。
その香りは爽やかな中にも甘さを感じるいい匂い。

私も大好きな香りで、巡回中にクロモジを見つけるとついつい、少し枝を手折ってはクンクンしてしまうのです。


・クスノキ
クスノキの香りの主成分“樟脳(しょうのう)”で御存じの方もみえるはず。
その防虫・防腐効果の高さから、天然の防虫剤として衣類を虫やカビから守るために使われてきました。
掲揚台から採集してきたクスノキも、スッキリとした木の香り!


・ヒノキ
日本の木の香り…といえば、ヒノキを思い浮かべる人も多いはず。
深く心落ち着かせるこの香りは、家や神社の木材、ひのき風呂など日本人になじみ深い木であります。
今回は生産の森の間伐材を利用しました。




つくり方はとっても簡単!



まずは好きな布をえらんで、袋をつくってゆきます。




ちくちく針仕事。


袋が出来上がったら、次は好きな香りの木を選んで細かくしていく作業。



クロモジは金槌でトントンすると、香りが出やすくなります。


ヒノキはカンナで削ってね。


みなさんが作業をしだすと、図書館の中はいい香りでいっぱい!
んー。癒される…



袋がいっぱいになったら、好きな色のリボンをして出来上がり!


カワイイ香り袋ができました~♪















タンスの中にいれてもよし!枕元においてもよし!
車の中に置いておくという方もみえました。


どうしても人工香料が多くなりがちな日々の生活。
優しい自然の香りは、心を穏やかにしてくれますね☆



2012年7月28日

アリ・ハチの観察会


本日は「虫ハカセになろうシリーズ第4弾!アリ・ハチの観察会」が行われました。
私たちの家の周りや庭など身近なところで生活をするアリとハチは昆虫の中でも身近な存在です。
今日はその魅力に迫ってみましょう!



講師は三重昆虫談話会の川添先生です。

まずは、パワーポイントを使ってハチについての説明がありました。

テーマごとにハチをご紹介。
こちらは“きれいなハチたち”よりセイボウの写真。


セイボウとは…



こんなメタリックブルーのハチなのです。
これは先生のお庭のバラに来ていたところをパシャ!
キレイなハチの多くは寄生バチだそう。

他にもカタツムリの殻の中に卵を産むという“おもしろいハチ”マイマイツツハナバチや、アシナガバチの巣が大好きな“ハチのギャング”ヒメスズメバチなどの紹介がありました。
ハチ観察のポイントもアシナガバチを例にして、生態なども含め詳しく教えて頂きました。



その後は真夏のフィールドにレッツゴー!
皆さん、タモや小ビンを手にして準備ばっちり☆


ふれあいの館を出ると、さっそくハチが
子どもたちは憶せず捕まえに行きます!


毒の弱いハチだけど、刺されないように気をつけて…
そっと小ビンに移してね。



無事つかまえました☆
薬品をいれたビンの中で、ハチは静かになってゆきます。


と、「こっちに来てくださーい!」と先生の声。
アリの巣がありました。

巣の主はクロヤマアリ。

ここで先生からのアリの観察ポイント!

巣の入り口を見ていると…違う動きをするアリが。
遠くへ出てゆく働きアリと、入口をウロウロしている門番アリ。
ちゃんと役割をもってるんですね。

そして、アリといえば“働き者”のイメージですが…
じつは、暑いときには働かずに巣の中でじっとしているんだそう。

うーん…
暑い日は休みだなんて羨ましい!



続いて、スズメバチの姿も。
飛ぶのが速いー!

見失っちゃった…



今度は、こちらで採取しておいたハチの巣の観察です。

アシナガバチとキイロスズメバチの巣。
巣の中はどうなっているかな…?


こちらはキイロスズメバチの巣。
きれいな六角形をしています。


幼虫たちがこんにちは。



顕微鏡でもっと詳しく見てみよう!


普段は見えないところまで見えちゃいます。


お父さんも夢中☆



と、あっという間に時間になってしまった今日の観察会。
日中は35度を超す真夏日となりましたが、川添先生、参加して下さいました皆様、暑い中ありがとうございました。

みなさんの真剣な表情や楽しそうな姿を沢山見ることができましたが、怖がらずにいきいきとハチを追いかける子どもたちの姿が一番印象的でした。

沢山汗をかいて楽しかったね!


世界に12万種、日本に約4500種もいるハチたち。
そのほとんどが名前が付いていないそう…
ハチを研究される方が少ないのも理由のひとつ。


今日の子どもたちが明日のハチ学者になってくれたら素敵だなと、思わずにはいられません☆




☆ おまけ ☆

後片づけをしている時のこと…


そばにクモを引きずるベッコウバチの姿が。
観察会の時に狩りをして欲しかったよ…
なかなか思うようにはいかないですね。(笑)




さて、次回の虫ハカセになろうシリーズは 8/5「クモの観察会」です。
お席はまだございますので、ご興味がある方は是非お待ちしております♪



2012年7月22日

曇っても夏♪水鉄砲であそぼう

さぁ、夏だ!

冷たい水で遊ぼう!


と、いうことで企画した竹の水鉄砲づくりですが、本日はあいにくのくもり空…


晴れであれば、トンボ池横の小川を会場にしたかったこの企画、ふれあいの館に場所を移して開催です。



日本の伝統的なおもちゃ、竹の水鉄砲のつくり方はいたってカンタン♪

太さの違う二本の竹をノコギリで切って、水鉄砲の外側の筒となる筒と、内側の押し出す棒となる筒をつくります。


慣れないノコギリもコツをつかめば、よく切れる。がんばれ~



そして外側の筒の先に、水が出る穴を開け、内側の筒にすきまテープを張って、水が漏れないように外側の筒とのすき間をなくします。


あとは筒を組み合わせれば、完成!!



出来上がったらさっそく外で筒に水をいれて射撃の練習。


きれいに水が飛ぶと歓声があがります。



そのうちに水のかけ合いが始まって…

みんなびしょ濡れで鉄砲の撃ち合いになってしまいました><



もう海パンに着替えてます(笑)



やっぱり水鉄砲はびしょ濡れになるくらいが楽しい~♪

でもちゃんと着替えてカゼを引かないようにね☆




空はカラッと晴れ渡っていなくても、やっぱり夏は夏。

水に触れたら、楽しくなって止まらなくなるのは本能なのかも。


2012年7月16日

大人気! 標本教室


さて、チョウの観察会が終わり、午後からは「虫ハカセになろう!」シリーズ第2弾「標本教室」。

チョウの観察会に引き続き、標本教室も大人気!沢山のご家族に参加して頂きました。



まず、河本先生より標本をづくりのメイン、展翅(てんし)について説明がありました。

展翅は集中力がいる繊細な作業。
最初は大きなアゲハ類から練習していくと良いそうです。




こちらは先生が採集したナガサキアゲハ。


参加者の人数が多いので、標本づくりベテランの子ども達が、助っ人として参加してくれました。

こうして子ども同士で教え合う姿もいいですね!



細い触角の先まで、左右対称になるようにピンで留めてゆきます。






上手に出来ました~☆


ナガサキアゲハのオスとメス。



ナガサキアゲハとナミアゲハ。



みなさんの作業も終わりに近づき、落ち着いてきたころ…


本日のサプライズ第二弾!
ヤマトタマムシのプレゼントです☆


またまたじゃんけん大会のスタート!



とても盛り上がりましたよ~♪


タマムシを手に記念撮影。

 

おめでとうございます☆



今回の標本教室では、きちんとラベルに和名・採集地・採集日・採集者を記入し、記録としての価値を大切にすることも教えて頂きました。


ちなみに今日の標本づくりに使用したナガサキアゲハ。
20年前はこの周辺では見ることが出来ず、もっと暖かい地域まで行かないと採集できないチョウだったそう。それが近辺の市街地で見られるようになりました。

逆に、今では見られなくなってしまったチョウも。
30年前は県民の森の近くでもギフチョウが見られたそうです。






気候や、環境の変化を受けやすい昆虫たち。人間達が気付かないような微妙な変化を虫たちが教えてくれます。

標本はその記録、証明として何十年、何百年と残し伝えてゆける資料になります。
そして、今何気なくわたしたちが手にする図鑑もそれを積み重ねてできたもの。

「今日限りではなく、ずっと続けて欲しい」
そう、子どもたちに語りかけた先生。
今日参加してくれた子どもたちに受け継がれていきますように。


森へ草原へ!チョウの観察会


三連休最後の今日。
県民の森が夏休みを中心に送る「虫ハカセになろう!」シリーズの第1弾、第2弾が二本立てで開催されました。

午前中の第1弾は「チョウの観察会」です。


会場には虫が大好きなちびっこ達が大集合!
みなさん、マイ網、マイカゴをもっての参加です。

まず、講師をして下さる三重昆虫談話会の河本先生より、チョウを捕まえる際のタモの扱い方や羽を傷めずに扱う方法などのお話がありました。




実際に室内にチョウを放して、先生の華麗な虫網さばきを実演。子どもたちの表情から真剣さが伝わります。



そして、フィールドへレッツゴー!


集いの広場にたくさんいるのは、ベニシジミチョウ・モンシロチョウ・バッタなど。


元気いっぱい!芝生のうえを駆け回ります。




続いて森の中へ…



遊歩道ではウバタマムシ・キマワリ・オサムシ・オオセンチコガネなどが見られました。


続いて草原へ。

広い空間が気持ちいい!
緑の中にチョウやトンボが飛び交います。

捕まえたチョウは三角紙へ…


先生が使い方を教えてくれます。

採取する際は、採集した人、日付、場所が大切!
忘れずに三角紙に書き込んでね。


こちらは大物、コオニヤンマをゲット!


離れ目のコオニヤンマさん。



こちらはイチモンジチョウ。


垣根に留っていたところを上手に捕まえました♪



虫を探しながら歩いていると、時間もあっという間に過ぎてゆきます。

ふれあいの館にもどると、先生からサプライズ☆
なんと、きらきら光るヤマトタマムシをプレゼント!(生きているものを初めてみました!)


さぁ、勝ちぬきじゃんけんゲームのスタートです!


じゃんけんぽん!


今回先生がヤマトタマムシを採取した雑木林は近年宅地化され林がどんどん少なくなっているそう。そして、何年か後に林は無くなってしまうかもしれないという事でした。
将来その地域ではタマムシが見られなくなってしまうのかな…。 残念でなりません。



チョウの観察会だった今日ですが、チョウ以外にも、トンボ・甲虫・などなどたくさんの虫達と触れあえる観察会となりました。


さぁ、午後からは採集したチョウなどをつかっての標本教室です。

その様子は…続く→!!




2012年7月15日

優しい甘さ。桑の実のジャムづくり☆


今日は初夏の木の実、桑の実のジャムづくりを行いました。

黒い色に熟した桑の実は、くせのない優しい味。
じつはその中にはポリフェノールやビタミン、ミネラルと、小さい実にはパワーがいっぱい詰まっているのです☆

そんな恵みを詰め込んだジャムづくりの模様をお送りします☆



まず、桑の実をコトコト煮込んで…
紫色のジュースが出てきました!
色がブルーベリーに似ています。




桑の実は種が小さいのでジャムづくりにぴったり!

ゴロゴロ果実感を残すか、潰してパンに塗りやすくするか、お好みで☆
甘さや酸味、トロミなどを調節できるのも、手作りジャムのいいところ。



ジャムが出来上がったら、ビンに貼るラベルを書いて貰いました。



みなさん、オリジナルのラベルを作成中!




ラベルをはったら出来上がりです!




世界に一つだけのジャム、できました~♪



毎回人気のジャムづくりシリーズ。

次はどんな森のフルーツで出来るかな?



2012年7月14日

夏のキノコ観察会 ~後半~



続きまして、夏のキノコ観察会 ~後半~です。


今回は多くの方にご参加頂いたので、集まったキノコも沢山!

そのなかで、一見同じに見えるキノコでも、違う種類であったりと本当に奥が深い。
(私には見分けがつきません…)

そんな同定作業が先生と三重菌輪の会メンバーの方々が中心となり進められてゆきます。



ちびっこメンバーの姿も!図鑑片手にかっこいいです☆



ではでは、本日のキノコの中から一部をご紹介。



生まれたばかりのコテングタケモドキ



まるでサンゴみたいなキノコ…名前は失念…



オオオニテングタケ…でかい!そして迫力あるフォルム



鮮やかな色をしたハナオチバタケ



毒キノコも…テングタケ



おっと…
ここにもキノコが?


さすが菌輪の会のメンバーさん。素敵なTシャツです☆



今日集められたキノコは後日、リストとなります。
いったい何種類ぐらいあったのでしょうか!

今日でさらにキノコの世界にハマってしまった一日でした。



暑い中でしたが、参加者のみなさま、三輪先生、三重菌輪の会のみなさま、ありがとうございました。



夏のキノコ観察会  ~前半~


ほんとうに蒸し暑かった今日。
県民の森では夏のキノコ観察会がありました。


数日続いた雨。そして上がってからは蒸し暑い…と、キノコにとっては絶好のコンディション!
参加者も40名近くとなり、様々なキノコが見つかるかも!と期待が高まります。



まずは先生より、きのこを採取する際についての説明がありました。



キノコは地面に隠れている部分も種類を見分ける大切なポイント。
種類を調べる時は、忘れず採取して下さいね!


さぁ!説明が終わると、さっそくみんなで森の中に出かけます。
どんなキノコが生えてるかな???



と…
ふれあいの館を出てすぐの場所にもキノコが。


崩れないように採って紙袋にいれます。



そして森の中へ進むと、こんな大物も!


やったね♪




藤棚を見上げると、頭の上にはトキイロヒラタケ?が!


そう、キノコが生えるのは下ばかりではありません。
色々な所を見まわして、なかなか忙しいです☆



そして、ふれあいの館に戻り
それぞれに見つけたキノコを仲間ごとに分けてゆきます。

採取した日付と自分の名前をカードに書き込んで…


見本の絵が手掛かりです。

どの仲間に似ているかな?




キノコたちがたくさん集まってきました!



全部出揃うと、先生からキノコの名前や特徴などの説明が。


みなさん真剣なまなざし!


こちらは、匂いを嗅いでみて~と回されたニオイワチチタケ


カレーに似たスパイシーな匂いがします。不思議な特徴ですね。


一通り説明が終わると、お昼という事もあってイベントはここで一旦終了。
午後からはさらに同定(名前を調べる)作業です。
まだまだつづくキノコ観察会!


続きは 夏のキノコ観察会 ~後半~で!