2013年6月2日

チョウの観察会

ツツジ、サツキにウツギ…
5月に中旬からチョウの好きな花が満開を迎える季節。

それに合わせて、恒例のチョウの観察会、標本教室を開催しました。

講師には三重昆虫談話会から河本先生、東先生、そして井原先生をお招きし、まずは午前の部チョウの観察会のスタート。

今年もたくさんの方にお越しいただきました。


まずは採集の基本、虫取り網の使い方…
ということで、部屋に先生が捕まえたアサギマダラを放して実演。
チョウを傷つけない捕まえ方を教えて下さいました。


あみをくるっとまわして蓋をして…


上にのぼってくるところをやさしく捕まえます。


チョウの採集の仕方を習い、虫取り網を持って森へ出かけます。

ふれあいの館を出たところで、ピカピカ光っている虫を発見。
子どもたちが駆け寄ります。

県民の森でお馴染のオオセンチコガネでした。「きれいー」


そして、草笛広場にあるカシの木ではあるチョウの幼虫が成長中…
  
葉っぱの裏を探すと…


「あー!いたいた!」


虫の正体はムラサキシジミの幼虫。もともと南方系のこのチョウも、気候の変化などで北勢地域でも見られるようになりました。
なかなか見る機会の少ないチョウの幼虫たち。森の中では食草(幼虫が食べる植物)や育つ環境なども一緒に観察できて面白いですね。


さて、ここからは2チームに分かれて森の中でチョウ探し!

ツツジの広場と流れの広場の方面へ分かれます。

みんなでゆっくり、辺りをキョロキョロ。
チョウを探しながら遊歩道を歩きます。


ヒメウラナミジャノメを捕まえました。

ジャノメチョウの仲間は暗い所が好きなんだそう。
今日は曇っていたので、よく見られたチョウたちでした。


 ジャノメチョウと反対に明るい所が好きなのがアゲハチョウの仲間。
森の中でも開けた場所を通り道にするそう。

大きなモンキアゲハがいました☆

三角紙に包んで、羽が痛まないようにします。



ツツジの広場に到着!
でもお目当てのアゲハ類が少ないかな…



流れの広場ではお父さんが大物をゲット!
きれいな青緑に輝くカラスアゲハです。


芝生広場でみんなで追いかけて捕まえたツマグロヒョウモン。

ゴマダラチョウやコムラサキも飛んでいるのが見られましたが
なかなか捕まえるのは難しいですね~。


 そして、ふれあいの館に戻ると今日見られたチョウのまとめ。


モンキアゲハ、カラスアゲハ、クロヒカゲ、ルリシジミ、ムラサキシジミの幼虫などなど、約17種類のチョウを観察することができました。


今日採られた中で一番の成果はミスジチョウ。


県民の森ではコミスジはよく見かけるのですが、ミスジチョウの採取はなんと初記録!
観察会で見つけることが出来るなんて!

しっかりと記録に残しておくため、採集者には三角紙に日付と場所、名前をかいてもらいました。



風があり、曇がち…とチョウを観察するにはちょっと厳しいコンディションでしたが、子どもたちは夢中でチョウを追いかけ、楽しんで貰えた様子でした。

さあ午後からは、標本教室です!