2013年7月20日

夏のキノコ観察会


7月も中旬。
今年もやってきた夏のキノコのシーズン☆ということで、毎年恒例の夏のキノコ観察会を開催しました。


夏、秋とともに毎回人気のキノコ観察会。
今回も定員を上回る40名の方々にお集まり頂きました。


講師はお馴染みの三輪先生とみえ菌輪の会のみなさまです。

ふれあいの館でキノコについてや採取の際の注意点などを教わったあとは、楽しみな森の散策!
暑さに気を付けながら、みんなでキノコを探しましょう!2グループに分かれて出発です☆


さて、こちらとんぼ池方面チーム。
ふれあいの館をでると、すぐのところにもキノコがポツポツ…

先生がお手伝い!

キノコの種類を調べる時は、土に隠れている部分も大切な判断材料になります。
スコップでそっと掘りだして、紙袋にいれて…壊れないよう丁寧に扱ってね。


道端にはツチグリがありました。


思わぬところにひょこっと顔を出すキノコ。見つけるのが楽しいね。


さて、続いて森の中へ…
どんなキノコが生えているかな?

少し奥へ入っていくと、「大きいキノコがあったよー!!」との声。
この大きさに、かけつけた子どもたちも「わーっ!」とびっくり。

手より大きいマツオウジ。立派!

そして、「マツオウジが生えていたということは、この木の種類が松だということが分かりますね。」と先生。
キノコはそれぞれの種類により生える木が決まっている為、キノコが特定できるとおのずと生えている木も分かるようになります。
この木も朽ちて樹種が分からない状態でしたが、キノコが教えてくれたのでした。

マツオウジ以外には…

スラリと美しいタマゴテングタケモドキ。



存在感のあるコビチャニガイグチ。


一方、自然の森に行ったチームでは、


森の中で何かを発見!
ふだんキノコを見慣れている菌輪の会の皆さんがテンションがあがって写真を撮っている…
ということは珍しいキノコなのかな?



なんとスズメバチの死体からキノコが! 冬虫夏草ですね!
冬虫夏草はただでも見つけるのが難しいキノコ。
はたして何というキノコなのか、珍しいキノコなのか…種類を調べてもらうのを楽しみに、大切に採取します。


大きいキノコもゲット!


そして、出てほしくなかったキノコもついに発見されてしまいました。

最近話題になっている猛毒キノコ、カエンタケ。

各地でナラ枯れの被害とともに発生が広がっているようですが、県民の森にもついに出てきてしまいましたね…。

「これがあの猛毒キノコか~」と人気のカエンタケ。
でも触れるだけでもかぶれるらしいので、触らないように気をつけてね。


ふれあいの館へそれぞれのグループが戻ったら、シートの上に採れたキノコを並べて、どんなキノコがあったのか見てみましょう。

まずは、採取したキノコを袋から出して…



たくさん並びましたー


出揃ったところで、今回採取されたキノコについて三輪先生から説明があります。

夏キノコで多く観察されたのはテングタケの仲間。

ツボとツバがあるのがテングタケの仲間の特徴です。

赤と黄色と白と色合いがとても印象的なタマゴタケ。こちらもテングタケの仲間。
毒キノコが多いテングタケの仲間ですが、タマゴタケは食用とのこと。

県民の森でも見つけることができました!


小さくてピンクの色が可愛らしいハナオチバタケ


中華料理でお馴染み。「木の耳」アラゲキクラゲ!


テングタケと同じく多くみられたイグチの仲間。
キノコは切った断面の色の変わり方でも同定できる…ということで半分にカット。

青っぽく変わってきた…。実験みたい。


自然の森の冬虫夏草はトガリスズメバチタケと判明。
2009年にも記録があり、今回は2例目の記録なのだそうです。

そして初記録のカエンタケ。
森で見つけても絶対に触らないでくださいね。


キノコ観察会があった週は猛暑続き…
森のキノコの発生は少なかったのですが、皆さんのおかげで46種類のキノコを観察することができました。
特徴のあるキノコが採取できたのも面白かったですね。

暑い日でしたが、参加して下さった皆さま。三輪先生、菌輪の会のみなさん、どうもありがとうございました。