2012年11月20日

この子だれの子?


みなさん、この幼虫をご存知ですか?

以前、このブログにも登場してくれたチョウの幼虫なんですが…

正解はアオスジアゲハの幼虫!


模様は少なく、明るい緑色の体にある黄色いすじと三角つのが特徴。

アオスジアゲハも他のアゲハチョウの幼虫同様、臭角をもっていますが
何故かめったに怒りません。

幼虫が苦手な方には伝わりにくいかと思いますが、
飼育観察していると、チョウの種類によって幼虫の性格が違うようで、その様子は本当に興味深く面白いです。


アオスジアゲハはのんびーり、ゆっくりー。
その様子が可愛らしく、ついついナデナデ。

そうして大事に育ててきたアオスジアゲハの幼虫。
秋も深まり、次々にサナギに変化していきました。


アオスジアゲハのサナギ、見たことありますか?

写真ではわかりづらいですが、キレイな淡い緑色をしています。


サナギを見ていると…
なるほど、あの葉っぱにそっくり!


その葉っぱとは…

クスノキ!(の葉っぱの裏)



並べてみると似ていませんか?


クスノキの葉の特徴は、はっきりと分かる三本の葉脈です。

そして、クスノキを代表としたクスノキ科のタブノキ、シロダモを食草とするアオスジアゲハの幼虫。
そのサナギは色も線も、クスノキの葉の裏にそっくり。
なんてよく出来ていてきれいなんだろう。

森のなかで重なり茂る葉の裏に、この小さなサナギを見つけるのは難しいでしょうね。

自然てほんとうに不思議だなぁ。
日々、発見するたび素晴らしさを感じます。


それを教えてくれたアオスジアゲハ。

  
 来年、無事に羽化してね。