2014年4月21日

今しか見られないチョウたち

春はサクラを初め、多くの植物が花を咲かせる花の季節。
そんな花々に季節を感じ、今しか見られない花景色を求めてあちこち遠征する人も多いはず。


しかし、「今しか見られない」のは花だけにあらず。チョウの世界にもあるんです。

まずはコツバメ。
アセビのつぼみを食べて育つため、アセビが咲く早春にしか見られない小さなシジミチョウの仲間です。
アセビの葉ではなく、つぼみ。なぜそんなピンポイントな食性になったのか…笑


こちらはミヤマセセリ。
なかなかとまってくれないので、こうして写真を撮るのもけっこう難しい…。
コナラが食草で明るい雑木林を好むため、放置された里山の多い現在では、めっきり数を減らしているそうです。
このチョウがいるってことは、いい雑木林ってことなのかな?


そしてこちらイボタガ。
チョウではなく名前の通りガです。
このなんとも複雑で美しい模様。
この模様に魅せられた人は多く、マニアックな人気を誇っています。


こうして見ると、茶色が基調の地味なチョウ・ガばかりですが、年に一回この時期にしか発生しないため、彼らを知っている人からすると、春が来た事を実感させてくれる存在です。

一年の大半を幼虫やさなぎで過ごし、晴れの舞台にたった彼らの姿、ぜひ春の森で探してみてください。