2013年10月22日

秋のきのこ観察会

さあ、今年もやってきましたきのこシーズン!


といいたいところですが、例年この時期に出ているはずのきのこ達が、今年は全然見当たらない…涙
つい先日まで続いた暑さで秋のきのこがまだ生えず、夏のきのことの端境期になってしまったようです。

それでもみんなで探せば、何か見つかるはず!と、きのこ観察会のスタートです。

まずは「みえ菌輪の会」の三輪先生より、きのこを採取するときの注意やよく見られるきのこについて説明をききます。


そしてきのこ探しに森の中へ。

いつもなら歩いているだけでも目に入るきのこ。
でも、今回は注意深く探さないとなかなか見つかりません。


四季の森を抜けて太陽の丘へ。

みなさんきのこを見つけるための「きのこ目」になって探しています。

よーく地面を見つめて…「あ、あった!」
途中で折らないよう、スコップで周りの土ごと丁寧に抜きます。

太陽の丘ではこんなものも発見。
ルリタテハの幼虫。
トゲトゲがいかにも痛そうですが、こうみえて刺すことはありません。

そしてもどってきたふれあいの館。
どんなきのこが採れたか見てみましょう。

自分の見つけたものを並べます。
おお、意外といろいろなものを見つかったね!


本日見つかった主なきのこ、面白いきのこを三輪先生が説明してくれました。
今回見つかった数少ないきのこらしい形をしたきのこ、チャツムタケ。


チチタケはちょっと傷つけてみると…
その名の通り、乳っぽい白い液がにじみ出てきます。


こちらのチウロコタケは…
傷つけると血のような赤い液が…ホントに痛そう><


星のような可愛い形をしたツチグリ。
花びらのような部分の表面に新種の小さなきのこが見つかったそうで、それが見つかるかもとたくさん採取してきました。


そして例年おなじみのスッポンタケの卵の輪切り。
今年も見つかって一安心。


過去にも無いくらいきのこの数が少なかった今回。
それでもみなさん頑張って30種類以上見つけることができました。

たくさんきのこが生えていると、大きなものについ目がいきがちですが、今回は普段は見つけないようなきのこも探しだすことができたのかもしれません。

自然が相手のことなので仕方のないことではありますが、きのこが少ないのも「きのこ目」の鍛錬にもなる、と考えれば少しは気がまぎれるかも?

2013年10月18日

秋を染める 草木染め体験

3連休の初日、県民の森では秋の草木染め体験教室が行われました。

徐々に秋らしくなってきた森の素材を使ってハンカチを染めます。
しかも、今回は板挟みという技法を使い、幾何学模様を楽しむ染め方。
初めての板挟み、どんな作品が出来上がるのかワクワクします!


講師はいつもお世話になっている二人工房の中島さんご夫妻とスタッフの皆さん。
まず材料や染め方についてお話がありました。


カルカヤを手に説明中。


今回は自分で集めた材料だけで染液をつくります。
ということで、まずは大事な材料集めに行きましょう!みんなで森の中へ出発♪

集いの広場の土手に生えている草…
じつはこれが一つ目の色、黄色に染まるカルカヤです。

鎌で刈り取り…。 材料集めというより、なんだか草刈りみたい!?

さらに川沿いの道へ進むと、遊歩道に落ちていたのはヤシャブシ。
県民の森でもよくクラフトに使うのですが、じつはこれが2色目の材料なんです!

ヤシャブシはグレーに染まります。こげ茶色の実から想像ができない色ですね。

ヤシャブシを大きな枝ごとゲット☆笑


ふれあいの館に帰り、つぎは豆汁(ごじる)処理の仕方を習います。
草木の色素はたんぱく質があると定着するのだとか。
二人工房さんは化学薬品に頼らずに自然にやさしい大豆の汁を使って、その処理をされています。

豆を絞ると…豆汁が出てきた!

汁に漬けこんで干した手拭いはお土産に。
紅茶や玉ねぎなどでお家で染めてみてくださいね♪

 さて、午後からは今日のメイン、板締めのはじまり。
折りたたんだハンカチを○、△、□などの板で布をぎゅっと挟みます。


スタッフのみなさんがお手伝い☆


さぁ、出来上がったらまずはカルカヤから染めてみましょう!
ぐつぐつ煮えるボールの中に、ハンカチをドボン!

染液とミョウバンを行きする間にハンカチは黄色に…

染まってきた!

みるみる色づく様子に「きれいな色~」と感激されている様子でした。


楽しみなできあがりは…?
じゃーん!すてき!

二人とも○を使っていましたが、ハンカチの折り方や挟む場所でこんなに違う模様に♪

干してみると色んな模様ができあがっていておもしろい!

今回は特別にもう1色染めてもらいました。
そう、先ほど拾ったヤシャブシです。

ヤシャブシは鉄の焙煎液に漬けるとみるみるグレーに…
マジックみたいです。

しっかりグレーに染め上げました。


さて、2回目の板締めはどんな模様になったかな…?

今度は□を使ってシンプルに!こっちも可愛い。



染上がってのお楽しみ。ハンカチに浮かぶ幾何学模様に皆さん大満足!
初めての板締め、とても楽しかったです!

参加者の皆さん、二人工房の皆さん、どうもありがとうございました。









2013年10月11日

秋の森

10月に入ってもまだまだ蒸し暑い日が続きますね。
気温も下がらず、なんとなく秋らしくない今年…

森の中はどうでしょう。

トンボ池の周りを歩くと、見つけられるのはクヌギの実!
まるいどんぐりは子供達にも人気。今年は去年より大きい気がします。

ボサボサの帽子がトレードマーク♪


木々の間に見つけられる赤い実はガマズミです。

深い赤が宝石みたい。

寒くなると甘みが増すガマズミの実はそのまま食べたり、果実酒にして楽しめるそう。
きっときれいな色のお酒になるんでしょうね。


こちらも秋の実り、柿です。
県民の森の柿は栽培用品種ではないので、小さくて渋い!
この柿も冬になって成熟が進むと甘くなるそう。

渋いので鳥も食べません…


秋の草花も咲いています。
蝶がよく訪れるのはヒヨドリバナ。
メスグロヒョウモンが来ています

ヒヨドリバナは旅する蝶「アサギマダラ」が吸蜜しに訪れることでも有名ですね。
森の中で蝶がたくさん来ている白い花を見つけたら、その中にアサギマダラを見つけることができるかもしれません。要チェックです☆


そして…
今年も咲いてくれたツルリンドウ。
見つけた時はうれしくなりますね。


決して派手ではないですが、清楚でかわいらしい。
ツルリンドウもヒヨドリバナも、みなさんに見ていただけるように増やしていきたいです。

歩いてみると、森の中ではしっかり季節が進んでいることがわかります。
この季節の森は心地よいですよ。
ぜひ、お散歩しに来てくださいね。