2014年5月24日

チョウの観察会

 ツツジの仲間が咲くころは、アゲハチョウなど大型のチョウが飛び交う季節。

その時期に合わせて「チョウの観察会」を開催!
講師は四日市自然保護推進委員から井原先生をお招きしました。


今日はどんなチョウが見られるかな?
みんなで虫捕り網とカゴをもってツツジの広場へ出発~!


さっそく草むらではヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミなど小さなチョウたちが。
シャーレに入れて観察をします。


大きくて飛ぶのが早いモンキアゲハ。
後の羽にある赤い模様で雌雄を見分けるよ~と、手にとって説明してくださいました。

 


そして、貴重なチョウも!
県民の森では捕獲例2つ目、ミスジチョウもいました。


成虫と共に越冬幼虫も確認されていることから、ここで繁殖していることが分かりました。


チョウだけでなく幼虫も…


ヒョウモンチョウの仲間、メスグロヒョウモン。
もうすぐ蛹になるようです。

今回の観察会では幼虫を含め、16種類のチョウを確認することができました。


午後からは希望者にのみ標本教室を開催。
標本は大きなアゲハチョウから練習をすると良いそう。


羽や触角を傷めないように、体の向きや羽根の角度を整えます。



みなさん集中!
先生にコツを教わりながら、上手に展翅ができました。

チョウにとってはかわいそうですが、標本は学術的に必要なもの。
その分、しっかり記録し残していく大切さを教えていただきました。

五月の草花観察会


植物たちがいきいきとし、緑眩しい五月。
初夏の雰囲気ただよう森で、「五月の草花観察会」を開催いたしました。
三重自然誌の会から市川正人先生をお招きし、奥深い植物の世界をのぞいてみましょう!


市川先生は植物の見分けのスペシャリスト、植物分類学の先生です。
今回は参加者の皆さんにもルーペをお配りし、小さな見分けのポイントも教えていただきました。

使い方を教わったばかりのルーペを使い、最初によく似ているクヌギとクリの葉の見分けについて学びました。



先生が教えてくれるポイントをルーペで見ると、普段は見過ごす違いが分かり、「ほんとだー!」と参加者の皆さん楽しんでいるようす。


そして県民の森の五月を代表する花のひとつ、シライトソウも見られました。


いい香りがするシライトソウの花…。せっかくなのでその香りも楽しんでいただきました。


お次はつどいの広場。
芝生に混じって、いわゆる“雑草”と呼ばれる草花がたくさん生えています。


皆さん地面にしゃがみこみ、足元にある植物の名前を尋ねます。



こちらは今の季節に良く見られる、ニワゼキショウ三兄弟。
左からオオニワゼキショウ・ニワゼキショウ・セッカニワゼキショウ…
並べると違いが分かります。


その他、秋に開花が楽しみな草花や木々なども含め55種類の植物を観察することができました。



たくさん歩いてたくさん観察して、盛り沢山!
どんな植物にも名前があって“雑草”というものはないのだな…。
ルーペでのぞく植物の世界、たくさんの発見ができた一日でした。
前回の薬草観察会同様、身近な植物から学んでいくのは楽しいですね。




2014年5月21日

春の薬草観察会

昨年の秋に開催し、人気だった薬草の観察会。
今年は緑が一番多く、観察に適した5月に開催しました。


今回も薬剤師の倉本さんを講師にお招きし、観察会のスタート。
この日は朝からいい天気。
フィールドを歩くには最高です!


ふれあいの館から太陽の丘へ向けてのコースでは、あちこちに薬草が。
「これも!?」と意外な植物にも効能があり、びっくり…

先生からは効能だけでなく、植物の特徴や日常的な使い方など、身近にある薬草の興味深いお話を聞くことができました。


みなさんしっかりメモや写真を撮ったりと熱心です。


子どもさんもちゃんとお勉強していました。
写真は上手に撮れたかな?


ふれあいの館へ戻ってから、先生が自宅で育てられた薬草を見ながらもう少し詳しく話を伺います。
匂いに特徴のある種類は葉っぱをちぎってみんなで匂いをかいでみます。


香りも特徴のひとつ。
匂いで覚えるのも面白いですね。



薬草から植物へ興味を持ってもらえたら…と先生。
とても深い植物の世界。
身近なものでも効能や薬効があることを知ると、またひとつ世界が広がります。
ぜひみなさんも足元にある植物たちに注目してみてくださいね。

2014年5月19日

イベント盛りだくさん!GWイベント報告第2弾

イベント報告第1弾はこちら


4連休後半、5日の子どもの日。
あいにくの天気となってしまいましたが、ふれあいの館で子どもでも楽しめるアート「パステルアート教室」を開催しました。

パステルの粉を指につけて、直に紙に描いていくので、誰でも簡単にできるお絵かき☆
でも、いろんな表現ができて奥が深いので、大人でもついつい熱中してしまいます。


かわいい絵から大胆なアート、本格的な作品まで、みなさんの力作がたくさん並びました!


今回の作品はお持ち帰りですが、みなさんの作品を並べて展覧会もしたいくらいですね♪


そして連休最後の6日は「大鬼ごっこ大会」
心配された天気も、この日は朝から暑くもなく、寒くもない絶好の運動日和。

参加者も定員を超える130名超!
この人数での鬼ごっこは、ほとんどの人が経験ないのでは?

まずは全員でのラジオ体操。

さぁ、笛とともに鬼ごっこのスタートです!
最初の数分は鬼の数も少なく、割とまったりの展開…

「鬼が来たぁ~!!」クモの子を散らすように逃げ回ります。

ちなみに赤いハチマキが鬼の印。
「はいタッチ~!」こうして鬼がどんどん増殖…


大人も子どもも笑顔で全力疾走。
誰でも楽しめるのが鬼ごっこのいいところですね♪

そして鬼の数があるラインを超えると、あっという間に鬼だらけに。


生存者をものすごい数の鬼が追いかけます。怖い~~笑
でも、これが多人数の鬼ごっこのハイライトですね!


全部で3回戦を行って、3人のチャンピオンが決まりました!
最後はみんなで記念撮影。


なかなかバカらしくも面白いこんな企画、参加者の皆さんも童心にかえって思う存分走って、楽しんでいただけたのではないでしょうか?


一年で一番森がきれいな季節の県民の森は、こうして今年もたくさんのみなさんに訪れていただきました。
ありがとうございました!

イベント盛りだくさん!今年のGW報告第1弾

毎年多くのお客さまで賑わう、GWの県民の森。
今年もたくさんの皆さまにお越しいただきました。

今回は、そんなGWの様子をご紹介します。

まず、初日の5/3は「モリメイトと植物保護マップづくり」

今の時期、県民の森で咲く希少な花々をモリメイトと一緒にマーキングして、今後の植物保護に活かす地図をつくります。


遊歩道を歩きながら周りの草の中にある花を探します。
最初はなかなか見つからなくても、慣れてくると…「あ、あった!」「ここにも!」と続々発見。


さらに今回は種をつくって増えることを願い、キンランの受粉作業も試してみました。
ランに詳しいモリメイトに手をとって教えてもらいます。


こうしてマーキングした草花はこの日だけでも100株以上!
その中には昔は当たり前に見られたのに、環境の変化などで現在では希少となってしまっているものもたくさんあります。
そんな植物たちが増えていくことを目指して、今回作った地図を活かしていく予定です。



さてお次の4日の「森のクラシックコンサート」

名古屋を中心に活躍されているデュオ「Black&Olive」のお二方をお招きし、森の図書館で気軽に楽しめるクラシックコンサートを開催しました。


ヴィヴァルディやバッハなど本格的なクラシックの曲から、アメージンググレイスなど馴染みのある曲をアレンジしたものまで、誰でも楽しめる演目。

曲の合間にはヴィオラとバイオリンの違いや、それぞれの曲のお話などのトークがはさまれ、和やかな雰囲気で楽しめました。


ヴィオラとクラシックギターが奏でる優雅な旋律…一年でいちばんきれいな森の緑を見ながら、午後の幸せなひと時を過ごすことができました。


さて、盛りだくさんなGWのイベント報告は第2弾へ続きます。

2014年5月2日

今おススメな広場は…

ひと雨ごとに新緑深まる県民の森。
オオルリやキビタキなど夏鳥の美しいさえずりが響きます。
森を散策するには、この季節が一番♪
巡回をしていると散歩を楽しまれるお客さまに多く出会います。

そんな森をお散歩するのに、今一番おススメな場所は“つつじの広場”
園内各所で見頃を迎えているヤマツツジですが、たくさん植えられているのがつつじの広場なのです。


県民の森で一番多くみられるヤマツツジ。


遊歩道沿いでもよく見かけます。


つつじの広場では、ヤマツツジだけではなく園芸品種のツツジも見ることができます。


キリシマツツジ?

開園当時に植えられ、現在のスタッフは品種の名前を把握できていませんが、
背より大きく育った木にはびっしり花がついて見事です。


辺りに漂う花の甘酸っぱい香りもすてき。
チョウや虫たちもせっせと通い、とても賑やかです。

明日からはGW後半!
県民の森へお越しの際はぜひ“つつじの広場”へお出かけ下さいね。
そして、クラシックコンサートやパステルアートなど楽しいイベントも見逃せませんよ☆