2011年10月31日

赤い実、何の実?2

以前もご紹介した赤い実のなる木たちですが、よく見ると森の中は他にも赤い実がいっぱい。

クロガネモチ

ガマズミ

ハクモクレン コブシ

ナンテン

ソヨゴ

センリョウ

モッコク

サルトリイバラ

まだまだ紅葉していない緑の森で、一足先に鮮やかに色づいた実がよく目立ちます。

2011年10月29日

里山の手入れと利用を体験-伐木体験

かつては燃料を手に入れる場所として利用されていた里山、ガスや電気が普及した今では、手が入らず荒廃している場所も数多くあります。

そんな里山の整備を体験するイベントが本日、太陽の丘で開催されました。

その名も「伐・木・体・験」!
実際にノコギリで木を切り倒し、里山の手入れを体験するイベントです。
ノコギリで木を切り倒す…こんな豪快なこと、今ではなかなか体験できるものではありません(笑)


切り倒すのはけっこうな太さのあるコナラ。

大きな木を切り倒すには、安全に作業する手順があり、それに沿ってみなさん交代で切っていきます。


コナラはけっこう硬い木なので、けっこうがんばらないといけません。思いっきりノコギリを動かしていると、腕に疲労が…><;
明日は筋肉痛かな?

「まだ倒れない?」「もう押すと動いてるよ」
倒れる直前は慎重にノコギリを進めていきます。

そしてついに、ミリミリッと音がして傾いたかと思うと…
「ズズーン!」


見事にほぼ思い通りの方向へ倒すことができました☆
「おお~」という声とともに拍手っ。

切り株の年輪を数えてみるとおよそ40才ほど。県民の森より古い木だったんですね~

今回のこの切り倒した木はシイタケのホダ木となります。ということで、お仕事はこれでは終わりません。ホダ木にちょうどよい大きさへ丸太を切断します。

このころになると、最初はぎこちない動きだった子どもたちも慣れたもの。交代しながら子どもだけで太い丸太を切断できちゃいました^^

最後に駐車場までホダ木を運んで作業終了。秋の涼しい風の中でいい汗をかけましたね♪
今回、汗をかいていただいた方には、このホダ木を使った1月の人気企画、「シイタケの菌打ち体験」に優先的に参加することができます。
自ら切り倒したホダ木から出てきたシイタケを食べるのは格別でしょうね^^
参加者のみなさん、お疲れ様でした!

2011年10月26日

森に響く大工の音

静かになった秋の森を歩いていると、

「ココココッ」

と、木を叩く軽快な音が聞こえてきました。

音の方向を見ると、立ち枯れした木にキツツキの仲間、コゲラが穴を掘削中の様子。


巣穴を作る大工工事?でも巣づくりの季節からははずれているようですが…
かといって毛虫を追い出すための食事の穴にしては大きいし…??

もし巣穴だとしたら、観察の楽しみが増えるのですが、どうなるかな~
今後も様子を見守ってしていくことにしましょう♪

ペロリと出したキツツキ特有の長い舌も見えます。

それにしてもあの小さいくちばしで、見事に丸い穴をあけるもんですねぇ。
まさに鳥の匠!

2011年10月23日

天高く鹿肥ゆる秋

今日はいい天気になりましたね~。
こんな天気の日は県民の森を横断する町道を行き交う車も多くなります。

と、その車道のすぐ脇の木陰にシカを発見!ニホンジカです。

剥製じゃないですよ♪

背中の白い斑点がうっすら残っているのでまだ子どものようですが、車が通っても動じることなくお食事中。
マテバシイのドングリを漁っていました。
栄養満点のドングリを食べて、来るべき冬に備えているんでしょうね。


近づいても、チラリとこちらを見つつも逃げる様子はなく…

普通のシカは猛烈な勢いで逃げていくんですけどねえ^^;
いい度胸してます。それとも若さゆえの怖いもの知らず?

そのまましばらく観察していたら、悠々と森の中へ去っていきました。
さすがに食事をじ~っと見られて気まずかったのかも(笑)

2011年10月22日

澄んだ音色に癒されて―森のミニコンサート

皆さんはコカリナという楽器をご存知ですか?
木でできた縦笛なのですが、素朴な形でありながら、温かみのある澄んだ音色を奏でる楽器です。


本日は加藤恵美子さんをはじめとした三重YMCAコカリナグループのみなさんを演奏者に迎え、初秋の森を舞台にコカリナのミニコンサートを開催しました。

演奏がはじまると、会場はその美しい音色と演奏にうっとり。

「愛の賛歌」や「アメージンググレース」など、
のびやかなバラード系の歌はコカリナに合いますね~

演奏だけでなく、トークや振り付け、歌をいっしょに歌ったりと楽しい演出で会場は終始和やか♪


実際にコカリナを吹く体験コーナーでは、慣れない指の動きにみなさん四苦八苦。
同じ音をみんなで吹いているはずなのに、なぜかハモってる!?(笑)

「ファ」の音が難しい!><;

最後は加藤さんがアンコールにも応えてくださいました。加藤さん、YMCAのみなさん、本当に楽しく癒される一時をありがとうございました!


「ぜひまた開催してほしい!」という声が多く聞かれた今回のコカリナコンサート。
これはもう次回の開催を考えないといけないかも?

ちなみに11月13日には野外コンサートを開催しますが、今回とは別のコカリナの演奏者もお招きする予定です。
自然学習展示館前の芝生広場での開催となり、無料で定員もありませんので、コカリナの美しい音色を聞きたいという方はぜひ足をお運びください。


それにしても、やはり音楽はいいですねえ。
秋だけでなく、四季それぞれでいろいろなコンサートを開催するのもいいかもしれません♪

2011年10月21日

道ばたの秋の花

今日の天気はくもり。

こんな日はあまり森を歩く気にもならないかもしれませんが、天気の日は遊歩道を歩いて、道ばたの小さな花々に気を留めるのも心地のいいものです。

ノコンギク

アキノキリンソウ

ヤマハッカ

ヤクシソウ

どれも派手さのないおしとやかに咲く花たちですが、見ているとなかなか優しい気持ちになれますよ。
水彩画のひとつでも描きたくなりますねぇ。
たとえ描く技術はなくても…^^;

おまけ:熟して落ちたアケビの実
アリに食べられちゃってます

2011年10月18日

秋のきのこの子どもたち

先日の雨で森が少し湿ったので、きのこが出るかな~と期待していたら…

苔の上にハタケシメジの幼菌(子ども)を発見!



ポコポコ出ている姿が丸っこくてかわいいですね~☆

香りマツタケ味シメジといわれているのはホンシメジですが、ハタケシメジはその仲間。
とてもおいしいきのこです。


その近くには白くて丸い物体が…
よく見るとツブツブしてます。


これはホコリタケの幼菌。
大きくなると袋が破れてホコリのように胞子を飛ばすきのこです。


秋はきのこのシーズンでもあります。
今年は全国的にあまりきのこの出がよろしくないようですが、これからは雨が降るごとに、森のあちこちでかわいい姿を見せてくれることでしょう。

11月6日には「秋のきのこ観察会」を行います。
探しても楽しく、見ても楽しいきのこの不思議な魅力、たっぷりと味わうことができますよ。
上の写真をかわいいと感じた方はぜひご参加を♪

2011年10月16日

初秋の森を快走!

今日は昨日の雨とは打って変わって見事な秋晴れ!

まるで本日開催の「かもしかハーフマラソン」のために晴れになったみたいです♪

県民の森もそのコースになっており、6000人ものランナーの皆さんが気持ちよさそうに走っていました。



沿道からは「がんばれー!」という来園者の声。コカリナによる元気な応援歌の演奏もありました。

やっぱり秋はスポーツにも最適の季節ですね!

2011年10月14日

食べられるドングリ

自然学習展示館の横にはスダジイの木がたくさん植わっていますが、この木にもドングリがなります。

ドングリといわれて思い浮かべるのは帽子のようなカラ(殻斗)をかぶった形ですよね。
でもスダジイのドングリは実全体をおおう形。実が熟すと先から三つに割れます。



そしてこのドングリ、いわゆる椎の実はエグ味が少なく、そのまま食べることができます。昔は子どものおやつ代わりだったんだとか。

来園者のお子さんに実際食べてもらうと…
「味ないよ~?」

…って、まぁお菓子とかに比べてはいけません(汗)
炒ると香ばしくなって、けっこうイケるんですよ?
野生の味として味わいましょう!

ただ県民の森では実が熟して落ちる前に、ほとんどサルに食べられてしまってます^^;


さすがお猿さんは森の食べ物に関して博識でいらっしゃる(笑)

2011年10月9日

森の落しもので遊ぼう―ドングリツアー&クラフト

秋は実りの季節。

県民の森でもあちこちにドングリ、木の実が落ちています。
今日はそんな森の落しもので遊ぶイベントを開催しました。

午前中はドングリを集めるツアー。
森の中を歩いて、ドングリや木の実のなる木を回ります。


ドングリはたくさんなったものの、すでにサルや虫に食べられていたりして、きれいなものは思ったほど多くありません><;
でも、ドングリたちが大切な森の恵みであり、たくさんの生きものを育てていることを実感できますね。
まるまる太ったクヌギのドングリ

集められたドングリは大きいもの、小さいもの、丸いもの、長細いもの、ツヤツヤなものと様々。たくさん集められているのを見るだけでも、なんだか楽しい気分になります。


午後からは芝生広場でクラフト教室、自然の素材を使って自由に工作します。

素材の形をいかしたアイデアでかわいいオブジェやおもちゃをつくりあげるみなさん。
子どもから大人まで、みなさんけっこう夢中です♪



天気もいいので外で工作するのも気持ちいい~

と思ったら、天気がよすぎてちょっと暑かったかも…(汗)

秋はまだまだこれから。ドングリたちもこれから落ちるものもたくさんあります。
来週末もやっているドングリツアー&工作、みなさんもかわいい森の落としものを楽しんでみませんか?

2011年10月6日

長旅途中の休憩?

本日、秋晴れの木漏れ日が心地よい野鳥の森。
ふと、フワーリと浮かぶように飛んでいるまだら模様の大きめのチョウが。

おお、アサギマダラじゃないか!

クモの巣にとまってる?あの浅葱色の美しさを写真に収めるのって難しい…


このアサギマダラは、春は南から北へ、秋は北から南へと日本列島を縦断して旅するチョウです。その移動距離はなんと2000キロ以上になることも!

秋と春では世代が違うのですが、生まれた季節によって異なる自分の行くべき場所を、生まれながらにわかっているなんて、やっぱり生きものの本能の神秘を感じますね~。

 体は白黒の水玉模様。なかなかポップです(笑)

このアサギマダラの移動の様子を知るために、全国各地でマーキング調査が行われています。
県民の森でもできるといいなぁ。でもアサギマダラにたくさん立ち寄ってもらうには、彼らの好きなフジバカマの花を植えないとダメかな?^^;


今のアサギマダラは南を目指して移動していく世代。長旅の途中で県民の森に立ち寄ってくれたのでしょうか。
なんのおもてなしもできませんでしたが、まだまだ続きそうな長旅の道中、無事を祈っています。
がんばって行ってらっしゃい!

2011年10月4日

赤い実、何の実?

秋は実りの季節。
森を歩くといろいろな木の実が色づいてきています。

中でも目立つのは赤い色をした実。

ウメモドキ

サンゴジュ

ゴンズイ

タチバナモドキ

いろいろありますが、森の中ではやはり目を引きますね~。こんなに目立とうとしているのは動物に実を食べてもらい種を運んでもらうためかな?
それにしても実りの秋はこれからが本番。木の実をエサとする動物たちにとっても楽しみな季節でしょうね♪

今週末にはそんな実りの秋を実感できるイベント「ドングリを集めよう」を開催します。
午前中はドングリや木の実を集めるツアー、午後からはネイチャークラフト教室を行う予定です。両方とも、申込み不要で無料です。
外でも動きやすくなったこの季節、秋の森を訪れるついでに参加されてみてはいかがでしょうか。

2011年10月1日

キンモクセイ香る作業

10月になり、すっかり秋らしくなりましたね。
県民の森ではキンモクセイの花が咲き始め、あたりにいい匂いを漂わせています。


今日はそんなキンモクセイ香る中でのモリメイトの作業。太陽の丘入り口の枝打ちを行いました。
枝が生い茂っていて隠れ気味だった階段が、枝が除かれたことでとても明るく登りやすくなりました。
これでより多くの人が太陽の丘を訪れてくれることでしょう。


9月は台風での作業中止もあり、久しぶりのモリメイト作業でしたが、無事作業を終えることができ何よりです。
モリメイトの皆さん、ありがとうございました!