桜が咲く頃から日本へやってくるキビタキやオオルリなどの夏鳥たち。
新緑が深まり、県民の森も夏鳥たちのシーズン!
今年も野鳥の会三重県支部から市川雄二先生、辻秀之先生、矢田栄史先生をお迎えし、恒例の初夏の野鳥観察会を4月29日に開催しました。
参加者はなんと50名!野鳥の観察会は毎回大人気です。
まずは教室で県民の森に住む野鳥や、今回の主役の夏鳥について学びます。
はく製や先日県民の森に届けられたオオルリ♂の落鳥を見ながらお話を聞きました。
そして外に出ると…
野鳥観察の必須アイテム双眼鏡の使い方のレクチャーです。
意外と知らない双眼鏡の基本的な使い方。
丁寧に教えて頂きました。
しっかりピントを合わせて、野鳥を観察しよう!
今回は西と東、2グループに分かれて森に出発。
場所が違うと出会える野鳥も違うかな♪
楽しみですね
東グループ出発しまーす
この日はピカピカのお天気。
園内は新緑が眩しく、フジもたわわに花を咲かせています。
まず、大駐車場では定点観測の説明。
ひとつの場所に時間を決めて留まり、そこから野鳥を観測・記録する方法です。
毎回同じ場所で行うので、鳥の増減やその年の傾向などが分かってくるそう。
ヤマガラの鳴き声が聞こえる中…
青空には猛禽類の姿!
ノスリだー!
鳥の植物連鎖の頂点に立つタ猛禽類。
猛禽類がいるということは、自然が豊かな証拠だと先生。
県民の森の空ではハイタカやノスリ、トビなどを見かけます。生態系が豊かだと聞き、とても安心しうれしく思いました。
さて、次は自然の森に移動します。
遊歩道沿いではイカルが「キーコーキー」とさえずり…
散歩の広場では…先生が発見!「アオバトがいます!」
すぐに移動してしまいましたが、一部の人が見れました♪
他にもクロツグミ、エゾムシクイなどのさえずりを確認できました。
そして、香りの広場では…
いました。
夏鳥「オオルリ」と「サンショウクイ」!
「どこどこ?」枝葉の間に鳥をさがします。
ここではオオルリが一羽、サンショウクイは4羽も見ることができました。
日本三鳴鳥のオオルリに、「ヒリヒリヒリ」と囀るサンショウクイ。
特に準絶滅危惧種のサンショウクイを多くの方に見てもらうことができ、皆さん感激されている様子でした。サンショウクイありがとうね。
ではでは、西チームはどうでしょう…
西チームにはチョウの先生、井原先生も合流。
遊歩道の上のフジに陣取り、縄場りを見張るクマバチをとって見せてくれました。
芝生広場で定点観測。
ホオジロやウグイスのさえずる中、空高く舞うノスリやサシバが見えました。
野鳥の森へ向かう途中のオオルリポイント。
遠くでオオルリやキビタキが鳴いているのは聞こえるのですが姿は見えず…
メジロとヤマガラ、枝先にぶらさがって遊んでいるみたい
芝生広場ではオオルリをついに目撃!
と思ったらすぐに飛んでいってしまったので、戻ってくるのをしばらく待つことに。
何回かは姿を見せてくれたのですが、遠い木にとまっていたりで
あんまりサービスはしてくれませんでしたね、残念。
今年は例年になく、たくさん見かけるオオルリ。
こんな綺麗な青い鳥なんです。
この姿を双眼鏡で捉えた瞬間は感動です!
さて、教室に戻るとまとめの時間。
東と西、それぞれ姿や声が確認できた鳥を書き出していくと…
東が20種・西が15種でした。
見られた野鳥の種類も違いが出て興味深かったです。
今日見た鳥は少なくとも2回は渡りを経験しているとのこと。
もしも越冬地や中継地、繁殖地のどれかがなくなったり減ってしまったら、鳥たちにとても大きな影響があります。
県民の森も夏鳥や冬鳥が訪れてくれる森。
これからも毎年会えますように。野鳥が訪れる環境を大切にしていきたいです。