朝、県民の森に野鳥調査に来ていた市川先生に一本の電話が。
なんと県民の森の近くで瀕死のフクロウの仲間を拾った人が、事務所に持ち込みに来られるとのこと!
そして届けられたのは毛布にくるまれた、ぬいぐるみのようなフクロウ類でした。
「あ~、これはオオコノハズクや」と市川先生。
小さくてかわいいです。
なんでも朝明渓谷沿いの道路に落ちていたんだとか。
何かにぶつかったのか、おなかが空いていたのか…見たところケガはなく、ときおりうっすらと目を開けています。
大きな目玉は、白目にあたる部分がきれいなオレンジ色で、これがオオコノハズクの特徴なのだそうです。
フクロウ類は昼間眠るので、ただ単に寝ているだけの可能性もあるとのことで、いったん市川先生に預け、獣医さんに見てもらうことに。
と、その前に…
拾ったのが森の幼稚園の先生だったので、いっしょに活動する予定だった子供たちが一目見たいとやってきました。
「初めてフクロウ見た~」と、興味津々です。
ここで市川先生からフクロウの仲間についてのミニ授業。
こんな生の教材を使っての授業は、そうそうありませんね!
子どもたちもオオコノハズクを心配そうに見ながらも、熱心に説明を聞いていました。
こうして獣医さんのもとへ届けられたオオコノハズク。
やはり間近で触れ合うと感情移入してしまいます。
なんとか元気になって、またオレンジ色の大きな目をくりくりさせながら大空に飛び立ってほしいものです。