秋の七草のようなメジャーなものだけではなく、一見地味な草花や木々でも、よ~く見ると奥深い世界が見えてくる…そんな秋の植物観察会を10月18日に開催しました。
講師は「三重自然誌の会」の市川先生です。
先生の植物に関する知識はすごい!
館を出てからすぐに、次から次へと目に入る植物を解説してくれます。
シライトソウのロゼットも発見!
見分けの難しい笹の仲間についても教えてくださいます。
秋は花を咲かせる植物も多いですが、なんといっても実りの秋。
これはガマズミの実。
食べられる、とのことでみなさん試食です。
「酸っぱい!」「でもおいし~」と五感を使って観察です。
園内に多いコウヤボウキとナガバノコウヤボウキの違いを解説。
ほんの少しの違いでも別種となる、草花の奥深き世界…。
コウヤボウキの花。うっすらピンクがかわいいですね♪
これもどこにでもある雑草、イヌタデ(左)とハナタデ(右)。
まず注目する人が少ないし、ぱっと見では同じ種類に見えますが…
茎や葉の細かい毛の生え方で見分けることができるのです!
今が盛りのノコンギク。
最後は太陽の丘で、絶滅危惧種のオケラの花を観察。
コウヤボウキと同じ仲間なので花の形もよく似ていますが、萼の部分のトゲトゲが個性的ですね。
草花観察というと、ついつい珍しい草花だけに目がいきがちですが、すぐ身近にある草花たちにもたくさんの魅力があります。
今回の秋の植物観察会が、そんなことを知ってもらうきっかけになれたら幸いです。