毎回、季節の素材を使って、草木染めを行う草木染め体験。
今回も県民の森のすぐ近くで工房を開く「二人工房」のみなさんを講師に、秋らしい草木染めを行いました。
まずは染めの前に、布の下地処理を体験。
大豆から作った豆汁(ごじる)に布を浸します。
こうすることで、染まりにくい綿でもしっかり染めることができます。
ミキサーで砕いた豆から豆乳をしぼります。がんばれ~!
「二人工房」中島さんのこだわりは、自然に優しい材料を使うこと、そして材料を無駄にしないこと。
使う布の重さにちょうどの豆汁を作り、全て布に染み込ませます。
こうして下地処理した布は今回は使わず、二週間ほど乾かしてからご家庭で染めてもらうためにと、おみやげになりました♪さて続いては染めの材料を採りにいきます。
広場の脇で稲刈り…ではなくメリケンカルカヤ刈り。どんな色になるのかな…?
続いてはヤシャブシの木の実を拾います。
大きな枝つきのもゲット!
この日はお天気に恵まれ、材料調達がてらの散策はとっても気持ちいい!
館に帰って、材料を煮込み、液出しをしているあいだに、布に模様をつける「板締め」をします。
いろいろな形の木の板で布をはさみ、模様をつける技法です。
みなさん、いろいろな折り方、締め方していますね~。
これがヤシャブシの染色液。
紅茶みたい…笑
染める布は、まず水に漬けて…
染色液にしっかりと漬け、かき回します。
これを焙煎液につけるとあら不思議、ヤシャブシに漬けたものはしぶい灰色に、カルカヤに漬けたものは鮮やかな黄色になるんです。
この染色と焙煎を交互に行い、しっかりと色を乗せていきます。
できた作品は館の前で自然乾燥。
陽の光に輝いていますね!
最後は恒例、みんなで作品を持ってはい、チーズ!
中島さんによると、同じ素材でも時期が少し違うだけで、染まる色も変わってくるそう。
草木染め、何度やってもやっぱり奥が深いものですね~。
参加者の皆さんには、今回も自分たちで素材集めからやっていただきましたが、「自分でとった素材できれいな色が出ると格別」との声もありました。
染め自体は難しくないので、自分の周りにある植物でも挑戦してみたら、きっと新鮮な体験になるのではないでしょうか。
二人工房のみなさん、参加者のみなさん、ありがとうございました!