2013年5月19日

五月の草花観察会

5月12日。
前日の雨が上がり、とっても良い天気♪
初夏の草花の季節を迎えた県民の森で、五月の草花観察会を開催しました。

講師をして下さるのはモリメイトの和田孝浩さん。
和田さんは植物にお詳しく、モリメイトの植物保護活動でもお世話になっています。

今回のコースは野鳥の森がメイン。
さっそく森に出かけます。

日差しが強く暑いくらい…


その道中、ある植物で実験。

ハートの形の葉っぱが三つ。
黄色い小さな花をパッと開いているこの植物。
よく見かけるカタバミです。



そのカタバミに箱をかぶせておいたのですが、
どうなっていると思いますか?






箱を取ると…


あれ。葉っぱも花も閉じてる。

じつはこのカタバミ、夜は葉も花も閉じて寝てしまうのだそう。
暗くしておいたので、まだ夜だと思っていたのですね。
急に明るくなって、ビックリしたかもしれません。


ルーペでしっかり観察中!


さて、坂道を登って野鳥の森へ…
道沿いには色んな草花が生えています。



気になる草花があると参加者から先生に質問が。



 見つけたのは「チゴユリ」。
小さく可愛らしい姿から「稚児百合」と名付けられたそう。



子どもさんもしっかりメモをとる姿が見られました。
先生もきっと嬉しかったはず。いっぱい勉強してね。


ヒメハギもありました。


小さいですが、可愛らしい花をしています。
フワフワの付属体がポイント。





みなさんルーペを取り出し、先生の話を聞きながら花のつくりを観察します。
ミクロの世界で見ると、気づきが多く面白いです。


貴重なランの仲間も咲いていました。

タブレットを使って、詳しく説明中。



オオセンチコガネも発見!


さて、この花の茎。
ある生きものに似ていることから名前が付きました。


まだら模様。


植物の正体はマムシグサ。

このマムシグサは草丈の大きさによって雌雄が変わります。
小さい株は雄で、大きい株は雌になるそう。

花びらに見える葉っぱ、仏炎苞を剥いてみると


小さい株は♂




大きな株は♀

「へぇ~!」と皆さんびっくり。
不思議ですね!



秋になると真っ赤な実ができるんですって。
ちょっと毒々しい感じでした。


実際に生えている姿を見て観察すると、図鑑では分からないことがたくさん見えますね。
和田先生、参加して下さった皆様。楽しい観察会をどうもありがとうございました。