植物たちがいきいきとし、緑眩しい五月。
初夏の雰囲気ただよう森で、「五月の草花観察会」を開催いたしました。
三重自然誌の会から市川正人先生をお招きし、奥深い植物の世界をのぞいてみましょう!
市川先生は植物の見分けのスペシャリスト、植物分類学の先生です。
今回は参加者の皆さんにもルーペをお配りし、小さな見分けのポイントも教えていただきました。
使い方を教わったばかりのルーペを使い、最初によく似ているクヌギとクリの葉の見分けについて学びました。
先生が教えてくれるポイントをルーペで見ると、普段は見過ごす違いが分かり、「ほんとだー!」と参加者の皆さん楽しんでいるようす。
そして県民の森の五月を代表する花のひとつ、シライトソウも見られました。
いい香りがするシライトソウの花…。せっかくなのでその香りも楽しんでいただきました。
お次はつどいの広場。
芝生に混じって、いわゆる“雑草”と呼ばれる草花がたくさん生えています。
皆さん地面にしゃがみこみ、足元にある植物の名前を尋ねます。
こちらは今の季節に良く見られる、ニワゼキショウ三兄弟。
左からオオニワゼキショウ・ニワゼキショウ・セッカニワゼキショウ…
並べると違いが分かります。
その他、秋に開花が楽しみな草花や木々なども含め55種類の植物を観察することができました。
たくさん歩いてたくさん観察して、盛り沢山!
どんな植物にも名前があって“雑草”というものはないのだな…。
ルーペでのぞく植物の世界、たくさんの発見ができた一日でした。
前回の薬草観察会同様、身近な植物から学んでいくのは楽しいですね。