自然の中には人間の生活を助けてくれる植物がたくさんあります。
食料、お薬、紙、染料などなど…
その中の一つ、県民の森にも多く自生するヤブツバキの種子からは、良質な油がとれることで日本人に古くから親しまれてきました。
食用、ヘア・スキンケア、薬用…と用途も広いこの油。
今回はそんなツバキ油を自分で採ってみよう!ツバキ油搾りに挑戦です!
まずは材料となるヤブツバキの種を集めに、みんなで森に出発。
遊歩道沿いでさっそく実のなっている木を見つけました。
常緑のヤブツバキの木はツヤツヤした厚い葉っぱが目印。また、樹皮は白くなめらかなので、覚えると簡単に見分けることができます。
そして、肝心の実はこちら…
分厚いからの中に、種がくっついて入っていますね。
これが地面に落ちていると小石のようで見つけにくい!
大変ですが頑張って集めましょう☆
「あったあった!」みなさん夢中で種を集めます♪
種を拾っていい笑顔♪
子供さんの方が見つけるのが得意のようでした。
拾う時間もオーバーして、みなさんのビニール袋に種がたまってきたところでふれあいの館へ。
さて、ここからの下ごしらえがひと手間。
①まず固い殻をわって…
力を入れ過ぎると潰れちゃうので、加減が難しい。
②中身をフライパンで炒って…
香ばしくおいしそうな匂いが教室いっぱいに広がります!
こまかくすると油が出やすいよー
④10分蒸して、アツアツを搾りましょう!
ガーゼをねじって圧力をかけると、じわーっと金色の油が染み出します。
さらにつよくねじると、ポタポタッと紙コップへ!
出てきた~!!
スプーン1杯の油をとるのに、およそ30個の種が必要ということで、思いっきり搾っても出てくるのはほんのちょっぴり…。
そんな貴重なツバキ油なせいか、手についた油も「もったいないもったいない!」と言って、髪の毛や腕にぬりながら作業をする姿も。
最後まで頑張っていた子たちは…
しょうゆ入れに満タンとれました~♪
「しぼり落ちた1滴に感激」という声もいただき、買うのが当たり前の時代だからこそ、昔ながらの手作りの楽しさや、普段何気なく使っている物の大切さを感じてもらえる企画になったのではないかと思います。
種集めからはじまり油を搾るところまで、頑張って作業をしていただいたみなさん、ありがとうございました!