2014年4月27日

春を染める ―草木染め体験―

日本の春の花といえば“桜”
みんな大好きな桜を使って、春を楽しむ草木染め体験が行われました。

講師はお馴染の二人工房の中島さんご夫妻と、スタッフの皆さん。
ヤシャブシで染めたお揃いのエプロンがユニフォーム!素敵です。


まずは草木染めの基本、布の豆汁(ごじる)処理を実践です!
大豆と水で作った搾りたての豆汁に木綿のハンカチをしっかり浸します。
豆のたんぱく質を染み込ませることで、植物の色素が定着するそう。

 

化学物質に頼らず、土や水を汚さない染めを行っている二人工房さんならではです。
家庭では豆乳でできるそうですよ。

さて、布を浸しているあいだ、今回の主役サクラの枝の下準備。
今回使ったのは、風で折れてしまった園内の八重桜「カンザン」です。


みんなでポキポキ折って、ボール一杯にとれたら大きなお鍋の中へ…
お湯に入れるとすぐに色が出てきました。



「焼き芋みたいな匂いがする~」と子どもたち。
桜も品種や採取する時期、場所によって色が変わるそう。
今回はどんな色になるのかな?みんなワクワクしている様子です。

さぁ、今度は豆汁をした布を干しましょう! 
外は天気もよく風もあるので、すぐに乾きそう。
こちらはお家で染められるように皆さんへのお土産となりました。

ご家庭では紅茶や玉ねぎの皮でも染められるそうです♪

次は早速板締めに挑戦!
布を折りたたんで○・△・□、好きな板でギュッと挟み込みます。
板をあてた部分は染まらない…という染めの方法なのですが、どんな模様が出来上がるかは広げてからのお楽しみ!なのがこの板締めの面白いところ。


皆さん想像力を膨らませて折り方や挟む部分を考えていました☆


そして…
お昼休憩のころ、桜の枝からはワインみたいな深い赤茶色の染液が出来上がりました。
みなさん順番に各々の布を染めていきます。

火傷に気を付けてね~


桜の液に浸したあとはミョウバン液へ。
ミョウバンへ浸すことで色が定着するんだそう。
繰り返すうちに布の色が濃くなっていくのがわかります。


染上がったら板をはずして…
 一番ドキドキする瞬間です!


想像した模様に!いや、そうでなかった人も布を広げると歓声があがり私たちもワクワクしました。


表情豊かな作品たち。
染める順番によって色の濃さもグラデーションのようにかわってゆき綺麗でした。
出来上がった作品をもって、みんなで恒例の記念撮影!

みなさんいい笑顔♪
今回の布はランチョンマット用に。
ぜひお家でも染めてみてくださいね。

次回の草木染めは7月。涼しげな浅葱色に染める「藍」です。
夏の色もどうぞお楽しみに☆

2014年4月22日

山菜勉強会

春の芽ぶきの季節、楽しみなのが山菜です。
けれど山を知る人が少なくなった今、山菜採りの注意点やマナーなどを教えてもらう機会がない…

ということで今年も4/13に「山菜勉強会」を開催しました。


いつも楽しいお話を聞かせて下さる桐生先生を講師にお招きしました。
今年はすでに8回目の山菜勉強会だとおっしゃっていた先生。
山菜のスペシャリストに教わりながら森を歩いてみましょう!


普段は採取禁止の県民の森ですが、今回は特別に許可を受けて少量だけ採取します。
まず、ふれあいの館を出たところでイタドリ、タネツケバナ、ハコベ、タチツボスミレなどなど…
足元には食べられる植物があちこちに。



しかし、山菜採りで特に気を付けなければいけないのが間違えて毒草を採ってしまうこと。
この時期、山菜と毒草を誤食するニュースがたびたび聞かれます。


「芽生えはどれもよく似ているので気をつけなければいけません」と先生。
県民の森でも食べられるアケビのとなりには、よく似た毒草センニンソウのツルが伸びていました。正しい知識がなく安易に口にするのは危険ですね。

 また採取する時は、植物に負担にならないようとり過ぎないことなども教えていただきました。


1時間ほどのお勉強のあとは、楽しみな山菜の試食!
今回は先生が事前に集めてくださった38種類の山菜を天ぷらでいただきました。


皆さんバイキング形式で好みの山菜をとり、油の中へ…
名前と味がわかるように、少しの種類を覚えながら揚げるなど工夫をされていました。

そして揚げたてをぱくっ!


みなさん美味しい!と大満足!
こんなにたくさんの種類の山菜を食べ比べできる機会はなかなかないですもんね♪

春の芽ぶきの植物には、私たちの体を活性化する力があるそう。
アクが多いため食べすぎは注意ですが、ぜひ正しい知識とマナーを守って来年も春の味を楽しんで下さいね☆


田光のシデコブシ観察会


春の恒例観察会。
4/5に菰野町田光にある国指定の天然記念物「田光のシデコブシ群落及び湿地植物群落」を訪れました。

今回も日頃からシデコブシ群落の保護活動に携わっている、樹木医の鈴木耕作さんを講師にお迎えしました。


今年は裏年のわりに花つきが良いよ!ということで期待をしていたのですが
三月末に気温が上がった時に一気に開花し、花は終盤といったところ…


それでもまだ花が残る木もちらほら。
斜面につきだしたテラスでは、目の前でシデコブシの花が観察でき、この群落で一番花色が濃い木も見ることができました。
同じ種類でも木により個体差があり興味深いですね。



シデコブシのお話の合間には、群落地を保護する日々の活動や苦労話なども聞くことができました。町や地域の理解や協力があって、群生地が守られているのですね。

そして群生地に彩りを添えていた花がもう一種。
遊歩道沿いに咲いていたソメイヨシノです。
その桜を見ながら正しい剪定の仕方なども教えていただきました。
樹木医の鈴木先生ならではですね。


シデコブシだけでなく、貴重な湿地植物が生えるこの場所。
皆さんに知っていただき、ずっと後世に残っていきますように。
来年も春風に揺れる薄ピンク色の花が見られるのが楽しみですね。



2014年4月21日

今しか見られないチョウたち

春はサクラを初め、多くの植物が花を咲かせる花の季節。
そんな花々に季節を感じ、今しか見られない花景色を求めてあちこち遠征する人も多いはず。


しかし、「今しか見られない」のは花だけにあらず。チョウの世界にもあるんです。

まずはコツバメ。
アセビのつぼみを食べて育つため、アセビが咲く早春にしか見られない小さなシジミチョウの仲間です。
アセビの葉ではなく、つぼみ。なぜそんなピンポイントな食性になったのか…笑


こちらはミヤマセセリ。
なかなかとまってくれないので、こうして写真を撮るのもけっこう難しい…。
コナラが食草で明るい雑木林を好むため、放置された里山の多い現在では、めっきり数を減らしているそうです。
このチョウがいるってことは、いい雑木林ってことなのかな?


そしてこちらイボタガ。
チョウではなく名前の通りガです。
このなんとも複雑で美しい模様。
この模様に魅せられた人は多く、マニアックな人気を誇っています。


こうして見ると、茶色が基調の地味なチョウ・ガばかりですが、年に一回この時期にしか発生しないため、彼らを知っている人からすると、春が来た事を実感させてくれる存在です。

一年の大半を幼虫やさなぎで過ごし、晴れの舞台にたった彼らの姿、ぜひ春の森で探してみてください。


2014年4月17日

黄色と緑とピンク

題名に書いた三つの色。
じつは八重桜の花の色です。

桜というとピンクのイメージですが、県民の森の芝生の広場ではちょっと変わった桜が楽しめます。

黄花は「ウコン」
咲き進むと少しピンクがかってきます。


そして緑が「ギョイコウ」
ウコンとギョイコウは隣同士に植えられています。
昨日もこの木の下でお花見を楽しむ皆さんの姿が見られました☆


町道沿いでは、少し濃いめのピンク「カンザン」がお出迎え。

 

園内の八重桜はただいま見頃♪
お花見に、お散歩にとてもおススメです!



2014年4月10日

シダレザクラに続いて…

今日は午後から風が強かったですが、午前中は気持ちの良い日でしたね。

この暖かさで芝生の広場の八重桜「イチヨウ」と「ウコン」が開花しました♪

やさしいピンクのイチヨウ。



珍しい八重桜、「ウコン」。淡い黄色の花びらは外側が少しピンクがかります。
芝生の広場ではこれから八重桜を見ながらお花見を楽しんでもらえそう☆


遊歩道沿いではイワカガミが開花しました。


蕾が上がり始めたものもあり、まだまだこれから楽しめます。


満開を迎えたのは、展示館横のベニヤエシダレ。
多くの方が足を止め、写真撮影☆


先ほども夕日に当たるシダレザクラを撮影されていました。
ピークは明日まで…といったところでしょうか。


そして、花の開花を待つように展示館では蝶たちが羽化を始めています。
ナミアゲハに引き続き、アオスジアゲハも羽化しました。

水槽をのぞくと、ちょうど羽化をしているところ!




無事に羽が伸び、飛び立ってゆきました。
これから日に日に見られる生きものの数が増えていきますね。
夏鳥ももうすぐやってくるかな♪

2014年4月7日

ソメイヨシノに続いて…

昨日は一時みぞれが降った県民の森ですが、今日は春らしいお天気でした♪


強風に負けなかったソメイヨシノ。
散り始めてはいますが、気温が低かったせいかまだ花が楽しめます。



ソメイヨシノ、ヤマザクラに続いて開花するのが展示館の横にあるヤエベニシダレ。

現在は五分咲きといったところ…


 長く垂れ下がる枝が特徴のこの桜。
ゆらゆら風にゆれる姿を遠くから見るのも風情がありますが、
遊歩道に掛かる枝をのれんのようにくぐり、下から見上げる花もおススメです☆


 まだ小さい木ですが、ハナモモも開花しました。
フワっと重なった花びらが可愛らしい。



遊歩道沿いで満開を迎えているユキヤナギ。
びっしりついた小さな花は園内にひと色添えています。



そして、楽しみな八重桜の蕾も膨らんできました。
品種により開花にずれがありますが、これから桜は八重桜へとバトンタッチ!


県民の森ではピンクの他に珍しい黄色や緑の八重桜を楽しむことができます。
開花の情報は今後もブログにてご紹介してゆきますね♪
どうぞお楽しみに!


2014年4月2日

桜情報

昨日の暖かさで、ソメイヨシノが一気に7分~8分咲きになりました。
とともにヤマザクラも開花!


レジャーシートを広げ、青空のした花見を楽しむお客様の姿もみられました♪


園内でお花見におススメなのがつどいの広場。
斜面に植えられたソメイヨシノが見ごろを迎えます。


心配なのは週末にかけての天気の崩れ…
なんとか土日まで持ってくれますように☆