ということで、県民の森では7月27日、三重昆虫談話会の生川先生をお招きし、ライトトラップを開催しました。
ライトトラップとは光に集まる習性を利用して虫を捕まえるトラップのことです。
ふれあいの館の近くに2か所のトラップを設置。
暗くなってくると少しづつ虫達が集まってきます。
広場に面しているトラップにはフンコロガシの仲間、カドマルエンマコガネがたくさん。
一方、林の中のトラップにはアブラゼミが集合して大騒ぎ。
うるさくて先生の説明が聞こえない(笑)
先生によると、飛ぶのが下手なカブトやクワガタはライトに直接来るよりも、近くの木にとまっていたり、地面に落ちていたりするとのこと。
懐中電灯でしっかり照らしながら、木の枝先まで探します。
普段なかなか夜に森の中に入って観察なんてしないだけに発見がいろいろですね。
ライトに集まる虫が落ち着いてきたところで、となりの「冒険の森」にある樹液の出ている木に虫達が集まっているかも?と、夜の森探検に出発!
途中の森の中にもライトトラップをしかけてあります。
木の上にモリアオガエル、そしてノコギリクワガタを発見、「落とせ落とせ」と盛りあがります。
数は少ないですが、カブトやクワガタもしっかりゲットできました。
これはなかなか立派なウスバカミキリ。
大きなカミキリムシはカブクワ同様に迫力があってかっこいいですね。
教室に戻ってからは先生のまとめです。
先生いわく「ライトトラップはいろいろな気象条件に左右されるので、『やってよかった』と思えるときはとても少ない」とのこと。
県民の森でも今までほとんどやったことがないので、設置する場所や時期など今後も研究の余地がありますね~。
実はこのライトトラップ、非常に人気があり、定員がすぐに埋まってしまったため、前後の土日も「お気軽編」としてスタッフのみでライトトラップを実施していたのでした。
その時もやっぱりカブトムシやクワガタ三昧とはいかず、それを期待してこられた方はちょっと残念だったかも…(汗)
でもその分、普段見ることがない虫や、あまり気にしない虫たちにも注目してもらえたのではないでしょうか。
また参加者からは「夜の森を探検気分で歩くだけでも面白い」という声も。
夏休みの一大イベント、「夜の森の虫取り」ですが、今回の結果も参考に、ぜひまた来年挑戦しようと思います。