2014年11月27日

パステルアート体験

秋色の森でパステルアート体験♪
今回はメッセージカードをつくりました。

いつもお世話になっている、自然が大好きな吉岡幸子さんを講師に迎えパステルアートのスタート!


開始時間とともに続々とお客様が。
まずは葉っぱ・鳥・どんぐり・ハートの四種類の中から、好きな形のカードを三つ選んでもらいます。

先生の説明の後は好きな色のパステル選び。


色とりどりのパステル。
眺めているだけでわくわくしますね♪


レジャーシートを広げて、思い思いの場所でお絵かき開始!



黄色く色付いたイチョウの木の下が人気でした。


皆さんそれぞれに集中している表情や笑顔、くつろいでいる姿が見られ、森での時間を満喫していただいている様子でした。



型が一緒でも、色や指づかいで同じものはひとつとしてできないパステルアート。
素敵なメッセージカードが出来上がりました。
これからの季節、クリスマスカードとしてぜひ使ってくださいね♪

さて、今回はその作品の一部が森の図書館の中、アカシデの木に飾らせていただいています。


自然学習展示館にお越しの際は、ぜひ図書館を覗いてみてくださいね。
吉岡先生、スタッフの伊藤さん、参加者のみなさま、どうもありがとうございました。

コケの観察会

道ばたに、石垣に木々の合間に…家のまわりにも住んでいる、じつは身近な生きもの「こけ」
一見地味ですが、よく見ると可愛くてきれいなのです。

そんなコケの魅力を知る「コケ観察会」を、三重県総合博物館「みえむ」から学芸員の森田先生をお招きし、開催しました。

ふれあいの館を出発すると、さっそくトキワシノブゴケがお出迎え。
コケを観察するときはルーペが必須アイテム。
すこしつまんで、ルーペで覗いてみましょう。


乾燥して葉が巻いてしまっている時は、スプレーで水をシュッとひとふき。


植物と違い根を持たないコケは、葉っぱ全体から水分を吸収します。
みるみるうちに葉が開く~♪
実験みたいです!


またコケは“好きな場所”が決まっているものが多く、映えている環境も見分けのポイントとなるそう。


倒木が好きなコケ。
じつは左側がイトハイゴケ、右側がカガミゴケ。
二種の小さな違い、見過ごしてしまいそうですね!



ノートに並べてじっくり観察。
子供たちにも人気のコケたちでした。


約2時間の散策でおよそ25種を観察することができました。
小さな違いのひとつひとつ、ルーペで確認できるたびに「ほんとだー!」など感心する声が聞こえ、
皆さん楽しんでいただけた様子。
そして、森田先生のコケ愛の深さも感じることができました。

いつもは気づかない、足元に広がっている小さく美しい世界。
目を向けてみると、自分の世界も広がるように感じますね。
参加者のみなさま、森田先生、ありがとうございました。





2014年11月18日

子ども焼き物教室

11月の文化の日は、毎年恒例の子ども焼き物教室♪
今回は申込みをたくさんいただき、急遽午前・午後の二部制で開催しました。


講師は県民の森のご近所にある陶芸村 尾高創房村の黒石窯から榊原勇一さんをお迎えしました。
まずは先生から「ひもづくり」と「てびねり」という基本的な器の作り方を教えていただきました。
陶芸のコツを知ることができると、初めてでも安心ですね。



さっそく今日使う土が配られます。
まんまるの土を受け取ると「ひんやり!」「重たい~」などの感想と共に、こどもたちの嬉しそうな顔!
この土のかたまりがどんな作品に変わっていくのでしょう!?



マグカップ、お皿、お茶碗に置き物。
思い思いに土をこね、形にしていきます。


ささっと形をまとめていく方。じっくり細部までこだわる方。
何回もやり直して、納得する形を求めていく方。
どの人も真剣。かつ笑顔!


小さな子どもさんはお花のハンコで模様をつけるお手伝い。
お花畑みたいなお皿ができあがりましたね♪



できあがると、どれも個性が光る素敵な作品ばかり。
焼き上がりは1カ月後です!
完成が楽しみですね♪

榊原先生、参加者の皆さま、どうもありがとうございました。

2014年11月5日

秋の薬草観察会

身近にある草木の薬効について学ぶ、「秋の植物観察会」を開催しました。

春の回と同じく薬剤師の倉本先生を講師にお招きし、秋深まる森を歩きます。


 ふれあいの館のそばには黄色い花をつけたアキノキリンソウが。
園内では秋を代表する花ですが、のどの痛みに良いとのこと。

そして、このかたまり…


一見実のようですが、虫コブです。
ヌルデの葉にヌルデシロアブラムシが寄生することでこぶ状に変化。
この虫コブがお歯黒の原料でした。
ヌルデの木はたくさんあっても、虫コブがついているのはわずか。
参加者の皆さんも興味深そうに観察していました。

薬草の中には、今では貴重になってしまった植物もありました。
園内でも限られた場所にある「イチヤクソウ」
一つの薬草で多くの病に効くことから一薬草の名がついたそうです。


そして、植物観察会にも登場したオケラの根も貴重な生薬のひとつ。
オケラに限らず、今日本で使われる生薬のほとんどは中国からの輸入だそう。

開発や里山の放棄などで、環境の変化に弱い植物はどんどん少なくなっています。
昔も今も変わらずに植物の効能に助けられているわたしたち。
その環境をずっと守っていきたいですね。


さて、ふれあいの館にもどると、先生がご自宅で栽培している薬草を紹介していただきました。ハトムギ、メグスリノキ、早春に花を咲かせるセリバオウレンなどなど。


葉っぱのまん中に黒い実がちょこんとのっているハナイカダ。面白い植物ですね。

ハト麦などの薬草をお茶にして生活に取り入れているという先生。
今回は参加者の皆さんにも体験していただきましょう!

散策の時に紹介され、「いい香り~」とよろこばれたクロモジ。
今回は陰干ししたクロモジを細かくしてだしパックにつめ、入浴剤をつくりました。


ポキポキ、枝を折るごとに香りが出て教室がいいにおい。
クロモジは皮膚疾患に効果があるとか。
たくさん歩いて疲れた体を温めてくれることでしょう。

正しい知識を身に付け、自然の力を借りて生活がもっと楽しくなりますように♪
倉本先生、参加者の皆さまありがとうございました。