道ばたに、石垣に木々の合間に…家のまわりにも住んでいる、じつは身近な生きもの「こけ」
一見地味ですが、よく見ると可愛くてきれいなのです。
そんなコケの魅力を知る「コケ観察会」を、三重県総合博物館「みえむ」から学芸員の森田先生をお招きし、開催しました。
ふれあいの館を出発すると、さっそくトキワシノブゴケがお出迎え。
コケを観察するときはルーペが必須アイテム。
すこしつまんで、ルーペで覗いてみましょう。
乾燥して葉が巻いてしまっている時は、スプレーで水をシュッとひとふき。
植物と違い根を持たないコケは、葉っぱ全体から水分を吸収します。
みるみるうちに葉が開く~♪
実験みたいです!
またコケは“好きな場所”が決まっているものが多く、映えている環境も見分けのポイントとなるそう。
倒木が好きなコケ。
じつは左側がイトハイゴケ、右側がカガミゴケ。
二種の小さな違い、見過ごしてしまいそうですね!
ノートに並べてじっくり観察。
子供たちにも人気のコケたちでした。
約2時間の散策でおよそ25種を観察することができました。
小さな違いのひとつひとつ、ルーペで確認できるたびに「ほんとだー!」など感心する声が聞こえ、
皆さん楽しんでいただけた様子。
そして、森田先生のコケ愛の深さも感じることができました。
いつもは気づかない、足元に広がっている小さく美しい世界。
目を向けてみると、自分の世界も広がるように感じますね。
参加者のみなさま、森田先生、ありがとうございました。