今日の県民の森では、三重県自然環室と三重県環境学習情報センターの主催で「森林の学習指導者スキルアップ講座」が開かれました。
講師は自然に関する著作やツリークライミングの指導者などとして有名な川尻秀樹さんです。
午前中は「日本人と森の思想」と題して、いかに日本人が自然と関わってきたかを文化や宗教などと絡めて解説していただく座学でした。
こうして生物の名前や特徴といった知識だけではなく、自然と日本人との関わりや文化的な背景について学ぶことで、深く自然を理解でき、より人の興味を引く解説や指導ができそうです。
さらに午後からは実際に県民の森の敷地内を回って、指導者が森林を案内するときの実践的なスキルを体験させていただきました。
園内に生えている一つ一つの植物について、川尻さんから次から次へと飛び出てくるお話の数々…
他の生物とのつながり、植物の名前の由来、利用のされ方などなど、それぞれの植物たちが人間や周りの自然といかにして関わってきたのかが実感できる解説でした。
そして実際に指導するときに参考になる、参加者を引き込むテクニックもたくさん学ぶことができました。
もちろん今回の受講者も終始川尻さんに引き込まれっぱなし。
自然観察会の案内をするときは、いかに参加者を引き込むかが重要なのを実感しますが、今回の講座ではまさに川尻さんにお手本を見せていただいた思いです。
あの軽妙なトークセンスは、教わってもなかなかすぐに真似はできないですが(^^;)
今回受講された森林指導者の皆さんは、今後それぞれの活躍される場所で、自然の魅力をたくさんの人に伝えていただけることでしょう。
県民の森もそんな場所のひとつになっていくつもりです!