今月20日より4月15日まで、森の図書館では写真展「鈴鹿の山の草花たち」を開催しています。
この写真展は「鈴鹿国定公園の自然を回復させる会」にご協力いただき、鈴鹿山地に生育する草花の可憐な姿を、50枚以上の写真で写し出しているものです。
そして、花々の美しさと同時に伝えたいのが、こうした野生の草花が盗掘などの影響で、生息地の壊滅という危機に瀕していること。
盗掘、と聞くと大げさに聞こえる人もいるかもしれませんが、業者による計画的なものだけでなく、登山者などが軽い気持ちで採っていってしまうことも数多くあるそうです。
大きな群落が丸ごと無くなってしまった事例すら少なくないとか…
実際にここ県民の森でも、園内の花が持ち去られてしまうことがあります。
美しい花を自分の手元に置いておきたい気持ちも分からないではないですが、中には人の手で育てるのは難しく、すぐに枯れてしまうものもあります。
やっぱり野生の花は自然の中で咲いているのが一番美しい!という考えを広めていきたいものです。
花が好きなのに、自らその花が将来見られなくなるようにしてしまうなんて悲しいですもんね。
多くの人に山野草の美しさとともに危機的な現状を知ってほしい…そんな思いのこもった写真展、花の季節を前に、ぜひ一度足をお運びください。