2012年10月4日

森林と親しむイベントin県民の森


9月29日、県民の森では三重県主催 「森林と親しむイベントin県民の森」が開催されました。


イベントのテーマは「森へ行こう」。
樹木医さんのお仕事見学、木工教室、自然観察会と森の魅力を再発見できる体験がいっぱいです。


今回、県民の森の担当は自然観察会。

さぁ、どんな生きものたちに出会えるかな?
秋が深まるフィールドに出かけましょう!


まずは…
会場の側にあるこの木。
「知ってる人はいるかな~?」

ボサボサ帽子をかぶった、丸いドングリのなる木といえば…
そう、クヌギの木です。

どんぐりの実が分かるかな?


カブトムシやクワガタを採りたい時は、この木を覚えておくといいよー!と虫取りのヒントも。
カブトもクワガタもクヌギの樹液が大好きなのです。


続いてつどいの広場へ。
草の上を歩くと、隠れていた虫達がピョコピョコ飛び出します!
さぁ、虫と追いかけっこのスタートです☆

みなさん、トンボやシジミチョウ、バッタ、カマキリ、コオロギなどを捕まえ、観察することができました。


赤トンボの見分け方の説明中。
胸や顔の模様や羽で種類を見分けます。


そのほか広場の周りでは、イノシシがミミズを探した跡や、シカが角を研いだ跡を見つけることができました!
いろんな生きものがこの森で生きていることがわかりますね。



さて、つどいの広場を抜けたら、森の中へ進みます…

心地のよい森の中。

秋の花のイヌタデ、ゲンノショウコ、キツネノマゴなどがみられました。

そして、見つけたヒヨドリバナ。
ヒヨドリバナは、旅するチョウ「アサギマダラ」が吸蜜しに訪れる花です。

図鑑でアサギマダラの説明中

このチョウは2000キロ以上もの距離を飛んだ記録もあり、全国的にマーキングによる調査がおこなわれています。
今日は出会うことが出来ませんでしたが、優雅に飛ぶ姿からは想像できない大冒険ですね。



そして最後は、カエルがエサを食べるところを見てみよう!
という事で、展示館で飼育しているモリアオガエルたちに登場してもらいました~

動いているものにはとりあえず飛びつくモリアオガエル。
「ちょっと無理じゃないの?」
と思わず止めたくなるような、自分の体より大きい虫でも飲み込んでしまいます。

カエルの食事を初めて見る方が多いようで、ときおり「おーっ」という声もあがり、みなさん熱心に観察をしていました。



「すごーい!」と子ども達。


写真は撮れませんでしたが、違うブースで行われていた大杉谷自然学校さんの丸太のパズルと写真立てづくりも楽しそうでしたー!

そして、最後の樹木医さんのお仕事見学。
お手植えヒノキの幹割れの治療と、根の張りを良くするため一部の土に改良が行われました。樹木医さんいわく、一番大切なのは土なのだそう。私たちも勉強になりました。

そして作業が終わる頃雨が…
台風が近づいていましたが、天気がもってくれてよかったよかった。

みなさん今日一日で、森にかかわる色んな体験をして頂けたのではないでしょうか!



是非、これからもお近くの森へ遊びに行ってみて下さいね。