さて、チョウの観察会が終わり、午後からは「虫ハカセになろう!」シリーズ第2弾「標本教室」。
チョウの観察会に引き続き、標本教室も大人気!沢山のご家族に参加して頂きました。
まず、河本先生より標本をづくりのメイン、展翅(てんし)について説明がありました。
展翅は集中力がいる繊細な作業。
最初は大きなアゲハ類から練習していくと良いそうです。
こちらは先生が採集したナガサキアゲハ。
参加者の人数が多いので、標本づくりベテランの子ども達が、助っ人として参加してくれました。
こうして子ども同士で教え合う姿もいいですね!
細い触角の先まで、左右対称になるようにピンで留めてゆきます。
上手に出来ました~☆
ナガサキアゲハのオスとメス。
ナガサキアゲハとナミアゲハ。
みなさんの作業も終わりに近づき、落ち着いてきたころ…
本日のサプライズ第二弾!
ヤマトタマムシのプレゼントです☆
またまたじゃんけん大会のスタート!
とても盛り上がりましたよ~♪
タマムシを手に記念撮影。
おめでとうございます☆
今回の標本教室では、きちんとラベルに和名・採集地・採集日・採集者を記入し、記録としての価値を大切にすることも教えて頂きました。
ちなみに今日の標本づくりに使用したナガサキアゲハ。
20年前はこの周辺では見ることが出来ず、もっと暖かい地域まで行かないと採集できないチョウだったそう。それが近辺の市街地で見られるようになりました。
逆に、今では見られなくなってしまったチョウも。
30年前は県民の森の近くでもギフチョウが見られたそうです。
気候や、環境の変化を受けやすい昆虫たち。人間達が気付かないような微妙な変化を虫たちが教えてくれます。
標本はその記録、証明として何十年、何百年と残し伝えてゆける資料になります。
そして、今何気なくわたしたちが手にする図鑑もそれを積み重ねてできたもの。
「今日限りではなく、ずっと続けて欲しい」
そう、子どもたちに語りかけた先生。
今日参加してくれた子どもたちに受け継がれていきますように。