2012年4月28日

電動トラックがやってきた!&植樹祭

ピカピカお天気の今日!

三重県民の森では、電気軽トラック導入を記念した植樹祭がおこなわれました。


今回の主役!青空に映える白いボディ!


この電気軽トラックを開発されたのは、株式会社マーク・コーポレーション。

今回の軽トラックはガソリン車を低コストで改造し、電気自動車にしたもの。
これが実用に耐えることが分かれば、電気自動車の普及に弾みがつくことでしょう。

排ガスのない車は、きれいな空気を大切にしたい県民の森にとってもうれしい存在です。
そこで、マークさんに協力し、電気軽トラックの実用試験という形でお手伝いさせていただくことになりました。


そしてきれいな空気をつくる存在といえば森、それなら森もつくっちゃおう!と、今回の記念植樹祭となったのでした。

マークさんからは越智センター長がお越し下さいました。

菰野町みどりの少年隊、モリメイトの皆さんにも参加いただき、賑やかなムード。


越智センター長からは、電気軽トラックについて説明があり…


みなさん興味深々の様子。


実際に車を動かしてみると、その静かさにびっくり!
充電は、家庭用電源からできるとのこと。すごいですね。




そして、電気トラックを囲んでみんなで記念撮影。
「木を植えるぞー!」 「おーっ!!」でパシャ。



その後、植栽地へと向かいました。

今回、植樹する木は雑木林の樹木を中心に23種類と豊富。


今日、みどりの少年隊やモリメイトのみなさんが一生懸命植えてくれた木々が、森へと育っていくのが楽しみです。


そして植樹の後は、雑木林の利用を学ぶシイタケの菌打ち体験!
今回はダイナミックに、大きなコナラの原木に菌を打ち込んでいきます。


原木の大きさがわかるかな?


この巨大原木も、みなさんのおかげで菌がびっしり打ち込まれました。
場所や時期などちょっと厳しい条件ですが、うまくシイタケが発生することを祈って…。来年の秋が楽しみです♪

こうして本日の植樹祭は無事終了!。

夏のような日差しで、暑いくらいの一日でした。

参加者いただいた皆さま、本当にありがとうございました。



今回ご紹介した電動軽トラックは、毎日の巡回など園内にて活躍しております!
県民の森に来たら、巡回車もちょっと気にしてみてください♪


2012年4月27日

笑いはじめた山

「山笑う」―

俳句の春の季語で、春の山が芽吹きだしている様子を表現した言葉です。

快晴となった今日、山を見てみると、ちょうど芽吹きの色が現われ出して、楽しいモザイク模様をつくっています。



この山の様子を「山笑う」と表現した昔の日本人の感性…素晴らしいですねぇ。

明るい色があちらこちらに現われていく様子は、見ているこちらもついつい顔がほころんでしまいます。





こちらはお日様の光を通して輝くリョウブの新緑。

巡回中にこれを目にした職員の言葉 ― 「まるでステンドグラスみたい…」

まさにそんな美しさ。ついつい見とれてしまいます。



桜もひと段落しましたが、道のわきの八重桜はまだまだ見ごろ。



さぁ、明日からは待ちに待ったゴールデンウィークです。

一年でいちばん森を歩くのが楽しい季節。森が呼んでいる声が聞こえます!

2012年4月24日

夏鳥、続々と

桜シーズン真っただ中の先週ほどから、県民の森には南からやってきた夏鳥たちが続々と到着しているようです。


サンショウクイセンダイムシクイ、コサメビタキなど、県民の森の夏鳥は数多いですが、その中でも人気者といえばキビタキオオルリ

鮮やかな体色が美しいだけでなく、鳴き声もきれいなことから人気の両者も、すでに森のあちこちで澄んだ鳴き声を響かせてくれています。



来園者の方からお借りしたこの写真、県民の森で先週撮られたものですが、満開の桜の中にキビタキのオレンジ色と凛々しい姿が映えますね~。


そして昨日、今日とコマドリまでもが観察された模様!

これで現在、県民の森にはウグイスオオルリコマドリと、鳴き声の美しさから日本三鳴鳥と称される鳥たちがそろい踏みです!!
さながら野鳥界のスターたちのコンサート会場ですね♪



ウコンギョイコウベニフゲンと様々な色の八重桜たちが見ごろなので、ついついそちらにばかり目を奪われてしまいがちですが、森に入って耳をすませると、日本野鳥界のスターたちの共演を聞くことができるかもしれません。


ちなみに、5月13日には野鳥週間に合わせて「初夏の野鳥観察会」を開催します。キビタキ、オオルリを見られる可能性大!

2012年4月18日

暖かい日差しの中で作業

本日はモリメイトの作業日。

春の、というには暖かすぎる日差しの中、草花の目印や、植樹のときの囲いに使う竹の杭づくりを行いました。
ちょっと動くと暑いです(^^;)


参加していただいたみなさん、ありがとうございました!

ここ最近の暖かさのせいか、もうすでに咲いているヤマツツジも発見しました。



春の日差しどころか、初夏の日差しだったかも?

2012年4月15日

県民の森の春を描こう♪

昨日の雨と強風にもめげず、本日は満開(をちょっとすぎたかな?><)の桜と春霞の県民の森です。

つどいの広場にはお花見をする人たちの姿がたくさん。



自然学習展示館横のベニヤエシダレは、今まさに満開になろうとしているところ。



と、その向こうには満開の桜を描く子どもたち。



そう、今日は写生大会「県民の森の春を描こう」でした。


花や新芽で県民の森が美しく彩られる今、その色をキャンバスに写し取ろうとしている姿が、県民の森のあちこちで見られました。




美しい作品、迫力ある作品、面白い作品・・・みなさんそれぞれ個性的な「春」を描いているので、見ていて楽しいです♪


集まった作品は来週から自然学習展示館の森の図書館で展示する予定です。

みなさんの描いたそれぞれの「春」、ぜひ見に来てください♪

2012年4月12日

桜の季節、到来!

ここ何日かの陽気で、県民の森の桜たちは満開となりました。
今日の青い空は、花が映えて桜もより美しくみえます。



ソメイヨシノの桜並木。






白い花にみずみずしい葉を添えるオオシマザクラ。





学習展示館前のベニヤエシダレザクラも咲き始め、今日の状態では五分咲き。
地面の近くまで垂れ下がる枝は、今年も遊歩道に美しいトンネルを作ってくれています。

そのほか、一葉の蕾もふくらみ、色が付き始めていますよ。

これからは黄色のウコンザクラ、ピンク八重咲きのベニフゲン、緑のギョイコウなど、色とりどりの桜たちが順番に咲いていきます。



“見わたせば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける”

見渡すと 青い柳や白い桜をごちゃまぜにして 都が春の錦のような美しさであるよ



という歌が古今和歌集にはありますが
きっと今の県民の森も、その都に劣らぬ美しさです。

どうぞ春の錦を愛でに、来てくださいね。

2012年4月8日

野原を散歩「シデコブシ観察会」

雪のちらついた昨日から一転、今日は本当にいい天気。
久しぶりに見た青い空と暖かな日ざしに包まれた、絶好のお散歩日和の「シデコブシ観察会」です。



今回、講師をして下さったのは桐生先生。

今のシーズンは山菜の講座をよくされるということで、足元の草花を観察しつつ、シデコブシの観察ポイントに向かいます。

先生のお話はどれも興味深く、楽しいものばかりで…
時折、食べられる植物をつまみつつ、万葉集にでてくる草花のお話などを聞きながらの移動となりました。



先生、アケビの新芽を食べています。(おススメは天ぷらだとか)


そして、シデコブシを間近で観察できるポイントに到着!
なかなか気温が上がらなかった為か、まだ蕾のものが多数ありました。


 
例年よりちょっと遅めの観察会だったので、花が残っているか心配でしたが、まさか蕾まで見られるとは…


シデコブシは日本固有の植物で、自生地は伊勢湾を取り巻くせまい範囲に限られています。三重県の菰野町をはじめとする北勢地方は、日本におけるシデコブシの天然分布の西限になります。

この田光の自生地には、他にもシラタマホシクサやミカワバイケイソウなど東海地方でしか見られない貴重な湿地性植物も自生しています。

そんなお話を伺いながら、実際にシデコブシの花の構造を近くで観察。


種子植物のなかでも原始的な形態を留めているシデコブシ。
近くでみると、淡いピンクがより美しく、モクレンより繊細な感じがします。


帰り道では、湿地帯の道なき道を進むという、ちょっとした探検。
どんぐりやモコモコのゼンマイを観察しつつ、先生の軽妙なトークも楽しめました。

一日お天気に恵まれての、楽しい観察会。
みなさま、ありがとうございました。

2012年4月7日

今年度の初モリメイト

今日は4月に入って初めてのモリメイトミーティングでした。

これからの草花の季節(今年は寒さのために遅れ気味ですが…)にそなえ、県民の森の植物の保護や、数を増やしていくための計画の確認などを、モリメイトのみなさんと行いました。


その後、園内散策のためにふれあいの館を出発!
…が、すごく寒い。山から雪が飛んできます。
そんな冷たい風の中でも、森の中では草花たちが芽を出し、少しずつ成長している姿をみせてくれました。とても健気です。

園内散策もみんなで歩くと、自分一人では気づかなかった嬉しい発見も。
私も毎日のように県民の森にいますが、今日モリメイトのみなさんと散策して、また新しい県民の森を知ることができましたよ♪



そして、午後からはみんなで作業。
午前中に散策した森を間伐し、片づけをしました。



冷えていた体も、木を運んだり切ったりしているうちにポカポカに!
みんなでどんどん積み上げてゆきます。




明るい森になりましたね!



このようにモリメイトは、草花が育つ森づくりを目指し、月に1,2回県民の森で作業をしています。
回を重ねるごとに森の様子が変わっていき、見られる動植物も増えていきます。


県民の森ではモリメイトを募集しています。
自然が好きな方。森に入ってみたいけれど、一人では心細い方。
一緒に作業をしてみませんか?


みんなで作業をして、明るくなった森は気持ちがいいですよー♪

2012年4月5日

最初の一輪!

 春雨の降る今日、大駐車場にあるソメイヨシノの最初の一輪がついに開花しました!



三月の末頃から、来園されるお客様に「桜はいつ頃咲きますかー?」と尋ねられ…

今年は寒さの為、蕾が色づくのもゆっくり。
私たち職員も、まだかまだかと待ち遠しかったです!

これから順に咲いてくれるのが楽しみですね。



ちなみに、三重県民の森は隠れたお花見スポットなんです。

集いの広場周辺には、なだらかな斜面にソメイヨシノが植えられていて、お花見にはぴったり。
その他、園内には様々な場所に桜の木があります。
どうぞお気に入りの場所を見つけて、ご家族やご友人とお弁当を持って遊びに来てくださいね♪

園内にある桜の開花の様子は、これからもブログにてお伝えします。

花の時期は一期一会!目が離せませんよ!

2012年4月4日

シデコブシが咲き始めました

最近の陽気で咲き始めたこのつぼみ、一見モクレンのようですが…


モクレンの仲間、シデコブシという花です。

このシデコブシ、見ることができるのは日本でも東海地方(三重・岐阜・愛知)だけ。
近年では、生息地となる湿地帯が埋め立てなどで減少し、絶滅の危険もあるそうです。






そのシデコブシの最大級の自生地が、県民の森のすぐ近く、菰野町の田光(たびか)にあります。
その貴重さから「田光のシデコブシ及び湿地植物群落」として、国指定の天然記念物となりました。


この自生地では(周辺も含めると)約700株のシデコブシと、湿地に生息する動植物を観察することができます。


シデコブシの花色には個体差があり、純白から濃いピンクまでありますが、田光のシデコブシは白から薄いピンク。


うすい灰色の枝先に、淡いピンクの花が灯って華やかですね。
花が全部開くと、12~18枚ある花びらが風に揺れ、桜の前の冬枯れ色のなかに春を告げてくれます。


そんな田光のシデコブシの観察会が、4月8日(土)にあります!

写真は4月2日の様子ですが、今年は開花の時期が少しずれ、今日の来園者の方にお聞きした情報によれば今のところ五分咲きくらい。

昨日、今日と寒い日が続いたこともあって、8日にはちょうど美しい花景色を見せてくれることと思います。

定員も残りわずかとなりました。
ご希望の方は県民の森までお問い合わせ下さい。

是非みなさんで一緒に、天然記念物のシデコブシを見に行きましょう♪

2012年4月2日

ついにアゲハチョウが空に!

ここ最近で一番、ぽかぽかと穏やかで春らしかった今日。学習展示館では素敵なニュースがありました。


昨年、孵化したすぐの小さな小さな幼虫の時から、展示飼育してきたアゲハチョウ達。
(成長の過程は、過去のブログをご覧ください!)

順調にサナギになり、寒い冬を越え、最初の一頭がついに昨日羽化しました。


とてもきれいなアゲハチョウ(ナミアゲハ)です!



県民の森に遊びに来ていた子供たちに、水槽からとり出すお手伝いをしてもらいました。




羽化してすぐは、こんなふうに手乗りアゲハチョウの体験ができますよ♪


昨日はちょっと寒かったのか、なかなか飛ばなかったチョウも、今日の陽気のせいでパタパタとはばたいて飛ぶ気満々!
てことで手乗りのまま、外へ。


なかなかない機会なので、近くで観察をしてもらいました。

明るい日のひかりのしたで見ると、羽の細かい毛が金色に輝いてキラキラ☆
まっくろな目はくるくると優しい目をしていて
普段より細かいところまで見ることができ、子供たちにも喜んでもらえました。


このあとアゲハチョウは春の空へと、指先から飛び立っていったのでした。

アゲハ蝶のサナギはこれからどんどん羽化していきます。
もしかしたら、羽化しているところを見てもらえるかもしれません!

学習展示館にお寄りの際は、ぜひ水槽のなかを覗いてみて下さいね♪