モクレンの仲間、シデコブシという花です。
このシデコブシ、見ることができるのは日本でも東海地方(三重・岐阜・愛知)だけ。
近年では、生息地となる湿地帯が埋め立てなどで減少し、絶滅の危険もあるそうです。
そのシデコブシの最大級の自生地が、県民の森のすぐ近く、菰野町の田光(たびか)にあります。
その貴重さから「田光のシデコブシ及び湿地植物群落」として、国指定の天然記念物となりました。
この自生地では(周辺も含めると)約700株のシデコブシと、湿地に生息する動植物を観察することができます。
シデコブシの花色には個体差があり、純白から濃いピンクまでありますが、田光のシデコブシは白から薄いピンク。
うすい灰色の枝先に、淡いピンクの花が灯って華やかですね。
花が全部開くと、12~18枚ある花びらが風に揺れ、桜の前の冬枯れ色のなかに春を告げてくれます。
そんな田光のシデコブシの観察会が、4月8日(土)にあります!
写真は4月2日の様子ですが、今年は開花の時期が少しずれ、今日の来園者の方にお聞きした情報によれば今のところ五分咲きくらい。
昨日、今日と寒い日が続いたこともあって、8日にはちょうど美しい花景色を見せてくれることと思います。
定員も残りわずかとなりました。
ご希望の方は県民の森までお問い合わせ下さい。
是非みなさんで一緒に、天然記念物のシデコブシを見に行きましょう♪